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226kmを走破「世界一超人の91歳」その驚く肉体 20年間食べ続けてきた「食事メニュー」を公開

東洋経済オンライン / 2024年9月23日 10時0分

この朝食を作って食べるだけで2時間かかる。

「これがいいよ、あれもいいよと聞くたびに具材が増えていくので、ものすごい量になるんです。自分で作っておきながら、見ただけでうんざりする。しかも僕は昔から朝が弱くてなかなか起きられない。だからとにかく朝は恐怖なんです(笑)」

昼食は外でトレーニングする合間にコンビニなどで食べるが、疲労回復に効くビタミンB1が豊富な豚肉の弁当を選ぶなど気を使っている。これもクラブ仲間の女性が豚肉たっぷりの弁当を作ってくるので、「それなら僕も」と、取り入れた。

そして、夕食。玄米ご飯を茶碗2杯にキムチ納豆、生卵、DHAが豊富なめざしなどの青魚。味噌汁も具材たっぷり。豆腐、麩、エビ、貝類、ワカメ、そして旬の野菜に山芋をすりおろして加える。

20年以上続けているこの食事のおかげで、練習の疲れもそれほど残らず、体力も維持できている。質のいい睡眠を8時間たっぷりとり、寝起きはやや悪いが寝つきはいい。この食事が自分にとってベストだという実感がある。

91歳という年齢を考えたら食べすぎだという指摘も受けるが、「無理はしていない。食べられちゃうから食べているんです」と意に留めない。

【写真】「これが91歳……?」稲田さんの驚異の肉体と、20年間食べ続けてきた“健康すぎる食事”を見る(11枚)

何歳でも「今さらもう遅い」なんてない

80代前半が絶好調だったという常人離れしたパワーを持ち、生活のすべてがトライアスロンのためと断言する稲田さん。だがその一方で、「90代に入り、やはり筋肉の落ち方も激しくなってきた」と老いに向かう体の変化も意識している。

しかし、「だから日常の些細な行動でも、常に筋肉に意味がある動きにしようと心がけています。老い先短いから、ムダな時間やコトなんて1つもないんだ」と常に前向きだ。

包丁を使うときは指先の運動。歩くときはちょっと早足にしたり、ドスンドスンと足裏をたたきつけて、骨に刺激を与えたりする。筋トレ感覚で利き手ではない手も使ってみる。スーパーの買い物では、毎回荷物の持ち方を変えてみる。

「筋肉を鍛えるというよりも、使っていない筋肉に刺激を与えて目覚めさせるという感覚です。持ち主が使わないと寝てしまう筋肉の“目”を覚まさせる。70歳でも80歳でも、意識して刺激を与えれば寝ていた筋肉も目覚めるんですよ」

稲田さんの人生で、「今さらもう遅い」なんていう考えは1度も持ったことがない。いつだってスタートを切れるし、遅いなんていうことはないと思っている。

「やりたいことがあれば、そこが新しい人生の出発点。やってみると必ず何かしらの進化を自分にもたらしてくれるんです。何歳だろうとね。僕みたいなじいさまでも、やってみたら世界チャンピオンになっちゃったりするわけですから(笑)」

昨年、稲田さんは海外遠征のためパスポートを更新した。もちろん、有効期限は10年のものだ。

桜井 美貴子:ライター・編集者

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