「やる気ない」年上50代部下に言ったほうがいい事 年上部下が当たり前の時代のマネジメント
東洋経済オンライン / 2024年9月24日 17時0分
業務上の悩みや、人間関係の悩み、長時間労働、モチベーションの低下……などといった問題は、どの企業でも悩ましい問題でしょう。これらを解決する際に重要なのが、中間管理職(ミドル・マネジメント)である「課長」の手腕です。よい課長がいれば企業もメンバーも、組織としてよりよく成長することができます。つまり会社の失敗・成功の命運を握っているのも課長クラスなのです。
しかしながら、状況の変化が激しい時代において、課長の椅子には誰がいつ座ることになるかわかりません。もしかすると、部下を率いる心の準備や、十分な能力を付ける前に抜擢されることだってあり得ます。そのようなときにどうしたらよいか。そのヒントを『新版 課長の心得』より抜粋してお伝えします。
年上部下が当たり前の時代に
最近は、50歳台半ばもしくは60歳前で、役職定年制度を設けている会社が増えてきている。その年齢になると、部長・課長であっても役職がなくなり、一般社員になるという制度である。また65歳や70歳までの雇用延長をする企業や、YKKのように定年を廃止する企業も出てきているため、年齢は高いが役職が低くなるケースはますます増えてくる。
これは企業側にとっては、人件費を抑える、若手の登用を促進するなどの利点がある一方、課長にとっては、かつて部長や課長を経験した人が部下となり、自分より年上の部下をマネジメントしなければならなくなるケースが増えるということを意味する。
役職がなくなり一般社員となった人の中には、プライドが高かったり、「給料が以前より減ったから」「自分は先が見えたから」などと考え、明らかにやる気のない者も出てくる。
そのような部下に、どう対応すべきだろうか?
①経験・専門性を活かした役割を担当する
これまで積み重ねてきた経験・知識などの伝達を任せるのは効果的である。 大手メーカーのM氏は、課長経験後に役職定年、そして雇用延長となった。役職がなくなり、給料も目減りしたが、引き続きこれまでの経験を活かせる役割を任され、「これからも決して、妥協せず、楽せず、頑張る」と、全力で取り組んでいる。
②リスキリングする
変化の激しい時代には、これまでの経験・スキルがすでに陳腐化してしまっている場合、また新しいスキルが求められることも多くなる。その場合、新しいスキルを獲得するリスキリングが求められる。リスキリングは、米国ではAT&T、アマゾン、ウォルマートなどで行われており、日本では富士通、日立などが積極的に取り組んでいる。
この記事に関連するニュース
-
1800人のビジネスパーソンに聞いた「上司・部下間のコミュニケーション」調査ー『AMBI』『ミドルの転職』ユーザーアンケートー
PR TIMES / 2024年9月26日 15時15分
-
8割が「部下のマネジメントに悩みや課題」 2位「指示が伝わりづらい」、1位は?
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年9月26日 9時10分
-
社員ファースト?「部下が上司選択」アリかナシか 改めて考えたい「上司とは何か・部下とは何か」
東洋経済オンライン / 2024年9月18日 8時0分
-
「あ、昇進するなら辞めます」若者の新常識のなぜ 上司が「昇進を受けてもらう」ためにできる工夫
東洋経済オンライン / 2024年9月5日 9時0分
-
中年管理職は知らない「若手社員が辞めない会社」に共通する3つの特徴
日刊SPA! / 2024年8月31日 15時51分
ランキング
-
1任天堂も激怒「酷似ゲーム」会社が犯した痛恨失態 特許権侵害で訴訟され…出した"声明"にツッコミが殺到
東洋経済オンライン / 2024年9月25日 18時30分
-
2年金「月14万円」…手取り30万円労働者の「残酷すぎる老後」
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年9月24日 18時30分
-
3ワコール、英同業企業を買収 海外事業拡大へ販売力強化
共同通信 / 2024年9月26日 18時45分
-
4ソフトバンク、「医療AIに猛進」の知られざる内幕 孫社長が事業立ち上げを託したキーマンに直撃
東洋経済オンライン / 2024年9月27日 8時0分
-
5苦労して採った優秀人材が「合わない」とアッサリ離職……“採用の悲劇”を防ぐ2つのポイント
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年9月27日 8時0分
複数ページをまたぐ記事です
記事の最終ページでミッション達成してください