内臓脂肪に悩む人、やめるべき「お酒の飲み方」5つ 日本人の3人に1人は「脂肪肝」だといわれている
東洋経済オンライン / 2024年9月24日 15時0分
ビールにチューハイ、ハイボール。とかく仕事の後の一杯は欠かせないという人は多いと思いますが、過度な飲酒は肝臓に脂肪を蓄積させ、放置すると肝硬変や肝臓がんなどの重篤な疾患に発展する危険性があるといいます。
現在までに2000冊を超える「健康書」を読み漁ったという「本要約チャンネル」運営の2人が、「医学的にも科学的にも、限りなく正解に近い」ポイントを踏まえ、"避けるべきお酒の飲み方"を紹介します。
※本稿は、「本要約チャンネル」の著書『結局、何を食べればいいのか?』から、一部を抜粋・編集してお届けします。
日本人の3人に1人が「脂肪肝」だといわれている
肝臓の健康を維持するには、中性脂肪を溜めないこと、そして溜まった中性脂肪を効果的に落とすことが大切です。しかし、日本人の3人に1人――約4000万人が脂肪肝だといわれています。
脂肪肝とは、肝臓に脂肪が過剰に蓄積した状態で、放置すると、肝硬変や肝臓がんなどの重篤な疾患に発展する危険性があります。脂肪肝の主な原因は、糖質や脂質の過剰摂取です。体内で余ったエネルギーは中性脂肪に変換され、皮下脂肪や内臓脂肪として蓄積されます。
特に注意したいのが、皮下脂肪や内臓脂肪に収まりきらなかった脂肪が、本来蓄積されるべきでない肝臓や筋肉などに溜まる「異所性脂肪」です。
異所性脂肪は見た目では判断できないため、お腹まわりが細く、痩せている人でも蓄積されていることがあります。また、日本人は、欧米人に比べて皮下脂肪がつきにくく、内臓脂肪や異所性脂肪が蓄積されやすい体質とされています。
加えて、加齢とともにその傾向が強くなるため、中高年は特に要注意。どんなに見た目がスマートでも、肝臓が元気とは限りません。
さらに怖いのが慢性炎症です。内臓脂肪や異所性脂肪は、単に余分なエネルギーが蓄積されているだけではありません。これらの脂肪は体内で異物として認識され、免疫システムを活性化させます。その結果、慢性的な炎症状態を引き起こし、肝臓の健康を脅かします。
絶対にやめてほしい5つの「お酒の飲み方」
内臓脂肪を減らすためには、まずアルコールの摂取量を控えることです。アルコールは肝臓で代謝されますが、その過程で脂肪の蓄積を促進し、さらに分解を妨げる働きがあります。
つまり、飲酒は二重に悪影響があるわけです。さらにアルコールの過剰摂取は、脂肪肝だけでなく、アルコール性肝炎や肝硬変などの肝疾患のリスクも高めます。肝機能の数値に異常が見られた場合は、断酒するか、少なくとも飲酒量を大幅に減らすことが賢明です。
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