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進化したJR四国の振子特急、2700系「南風」の実力 出力も設備もランクアップした最新の気動車

東洋経済オンライン / 2024年9月24日 7時0分

過酷な線形をものともしない走りっぷりはなお続くが、大杉からは四国中央市の川之江からほぼまっすぐ南下してくる高知自動車道と並行する。高速道路は高知まですべて四車線で通じている。法定速度での計算では岡山―高知間(IC間)は2時間を要さない。ハンドルを握れば実際は…。

また、岡山駅―高知駅間の高速バスを調べると4100円で列車の運賃分(3740円)とさほど変わらず、特急料金分(2530円)が差となる。列車側も対抗手段の企画きっぷがあり、高知側からは「岡山指定席トク割きっぷ、岡山側からは「e5489専用高知観光きっぷ」が検索できたが、どちらも指定席、かつ会社を跨るので「スマートえきちゃん」では引っ掛からなかった。簡単に安い運賃が出てくる高速バスに比べ探し回るのには手間暇がかかる。

四国最高所駅の繁藤から一気に下って空が開けてくると土佐山田。地方の市街地の景観としては阿波池田以来、平野の広がりを感じる地としては琴平から1時間半ぶりとなる。時速130km近いトップスピードが蘇り、さらに下って太平洋岸の雰囲気に接するのが後免である。

ここまで来ると田園と家々が混在する都市郊外の風景が広がり、コンパクトな高知の車両基地をかすめると、ほどなく特徴ある木造ドームの上家を架けた高架駅高知に到着した。時刻は9時39分。1番線に入ると、2番線には12分接続で出る「あしずり1号」の2000系2両編成が停車している。

鉄道ジャーナル編集部

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