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「仕事できても家庭崩壊」するリーダー急増のワケ 「家族」という組織づくりにチャレンジしよう

東洋経済オンライン / 2024年9月25日 20時0分

離婚率は、結婚する数に対して34%というデータがあります。3組に1組が離婚する時代とも言われています。

価値観が多様化している現代においては、離婚すること自体が悪いこととは言いきれないにしても、離婚をしようと思って結婚をする人はいないでしょう。だれもが結婚時には、「相手を幸せにしよう」「一緒に幸せになろう」と心に誓って結ばれたはずです。それにもかかわらず、日常のなかで当初の志は忘れられ、すり減らすように徐々に関係性が冷えていってしまうのです。

何を隠そう私自身も、組織の専門家でありながら、家庭という組織の運営に一度失敗し、結婚は2回目です。そしていまは、7歳の息子の育成に四苦八苦しているいち父親です。

ちなみに、前職のコンサルティング会社では、離婚は珍しいことではなく、経営層の半分以上が離婚経験者という状態でした。

いずれにしても、かつては家庭の不満があっても、お互いが飲み込んできたかもしれません。ですが、今はそうはいきません。

離婚へのハードルは下がり、共働き世帯も増えています。仕事もやって、家庭にも気を配って、ということを男性側も女性側も当たり前のようにやらなくてはいけないのです。

それにもかかわらず、家庭のことはどこかおざなりになってしまいがちです。さらに、仕事とは違って、家庭のことは何かと感情的になりがちです。

結果として、仕事はできるのに家庭の問題は解決できない、そういうビジネスマンが増えてきているのです。

■なぜ家族という組織は難しいのか

私はこれまで、20数年にわたって「組織開発」をテーマにコンサルティングを行ってきました。様々な業種・職種の組織やリーダーを見てきましたし、皆さんがそれぞれに家庭を持ち、夫婦関係や子育てに悩んでいる話もたくさん聞いてきました。

ビジネスにおいて、うまくいっている組織と崩壊している組織があるように、家庭においても、うまくいっている家族と崩壊していると言っていいような家族があります。

人が集まれば、それは組織ですから、家族も組織です。ですが、家族という組織は、あらゆる組織のなかで、最も一体感のあるチームにするのが難しい組織だというのが、組織の専門家である私の見解です。その理由は以下の3つのためです。

①1人の感情(機嫌)の影響が大きい
②仕組みの徹底・継続が難しい
③正解のものさしと基準が存在しない

それぞれ解説していきましょう。

①1人の感情(機嫌)の影響が大きい

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