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「仕事できても家庭崩壊」するリーダー急増のワケ 「家族」という組織づくりにチャレンジしよう

東洋経済オンライン / 2024年9月25日 20時0分

たとえば、飲食店などで出勤スタッフが30人いるような組織だと、30人中の1人が機嫌が悪くてもほとんど影響がありません。「なんか機嫌悪いな」と気づく人がいるかいないかという程度です。

ところが、同じ飲食店でも出勤しているのが自分を含めて3人のような小さい組織だと、3人のうち1人が不機嫌ならば、その日の影響力ははかりしれません。仕事が極端にやりにくくなり、離職の原因にもなりかねません。「不機嫌は暴力」と言われることもありますが、それは少人数の組織のときには、まさに言葉そのままの意味を持つわけです。

家族というのは、夫婦2人からスタートします。たった2人しかいませんから、夫婦のうちどちらかの感情が組織にものすごく影響を与えてしまうのです。

この「感情」というのがやっかいです。ビジネスでも、関わる人間の感情のコントロールがうまくいかず組織が崩壊してしまうことが多いのですが、会社組織と比べてメンバーの少ない家族の場合、感情の影響が大変大きいということです。

②仕組みの徹底・継続が難しい

組織をよくしていこうとすると、コミュニケーションのデザインをすることが有効です。

ビジネスであれば、「朝礼」や「1on1面談」、「会議」や「ミーティング」、「研修」など、どのようなコミュニケーションをするか、コミュニケーションの「場」を設計し、その徹底と習慣化で組織をよくしていきます。

また、組織をよくするためのアイデアをメンバーで出しあって、みんなで決めたことを徹底・継続することで、組織はどんどんよくなってゆきます。

決めたことが実行されず「なあなあ」に

ところが、この徹底と継続が、夫婦間ではうまくいきません。「なあなあ」になってしまい、決めたことが実行されず、「なんで決めたのにやってくれないの?」という口論になったりします。

そもそも決めた時点でも、お互いの「感情」がふんだんに入った話し合いですので、「決めたことにも納得がいっていない」など、言い訳はたくさん浮かぶわけですが、決定したことを徹底・継続することは非常に困難です。

さらには、夫婦で「朝礼」や「1on1面談」、「会議」や「ミーティング」をやるというのは、抵抗感を持つ人もいます。ビジネスでは当たり前のコミュニケーションデザインも、夫婦間や親子間では、相当なカスタマイズが必要になるのです。

③正解のものさしと基準が存在しない

家族という組織が難しい3つ目の理由は、「正解のものさし」です。

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