1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. ビジネス

中尾ミエ「70歳を過ぎても現役」でいるための心得 健康のバロメーターは「声に張りがある」こと

東洋経済オンライン / 2024年9月25日 15時0分

いくつになっても鍛えていれば成果は出るんだな、と実感しているという(写真:jessie/PIXTA)

思い起こしてみれば、60歳という年齢は私にとってもひとつの転機であり、節目であったように思います。そう語る中尾ミエさんにとって、60代というのは「チャレンジの時間」だったともいいます。ですが一方で、年を重ねてからのチャレンジというのは、とても勇気がいるものです。

中尾さんが60代を通じて、「自分の知らない世界に飛び込み、成功も失敗もすべてを人生の肥やしにすることができた」ポイントは、いったいどこにあったのでしょうか。精神科医の和田秀樹氏との対話から、その秘訣を探ります。

※本稿は、中尾さんと和田氏の共著『60代から女は好き勝手くらいがちょうどいい』から、一部を抜粋・編集してお届けします。

1番のアンチエイジングは「現役」でいること

中尾 最近、よくアンチエイジングという言葉を目にしますけれども、いつまでも若々しくいる秘訣はというと、1番はずっと現役でいることでしょう。私も常に人前に出る仕事ですから、やはり身体が資本だという意識があります。

和田 人に見られる職業というのは大きいでしょうね。人生100年時代といわれる昨今、これまでは60代というのがひとつの区切りで、60歳くらいで定年・退職を迎えていたわけですが、今は定年の年齢がどんどん引き上げられていますよね。70歳、80歳まで働きましょうというような人生設計もありうる。

中尾 そうですね。元気ならいつまでも働いていたいという人も多いのではないかなと思います。

和田 ええ。働きたいでしょうし、また中尾さんなんかがここ20〜30年で新しいスタイルを確立されているのではないですか。ある種のご意見番的なポジションというか。

中尾 いえいえ、そこまでは……。

和田 毒舌というか……。

中尾 べつに意識したわけではありませんし、若い頃からずっと言っていることは変わりません。若い頃は生意気に捉えられていたことも、年を重ねると、自然と周りが受け入れてくれるようになっただけかなとも思いますよ。

和田 そのスタンスをごく早い時期に、上手にお使いになられている印象があります。現在、中尾さんと同年代の方でそのようなスタンスの人はわりと少ないのではないかなと。美川憲一さんも独自のスタイルがありますけれども、同年代ですよね?

中尾 同じぐらいです。団塊の世代でも元気なほうですしね。変に嫌われたくないと考えていると、どうしても守りに入ってしまうでしょう。

和田 嫌われたくないという生き方をすると、逆に個性がない人になってしまうと思いますよ。でも年を取ってくると、みんなに合わせて無難なことを言っている人よりも、ちゃんと一家言あって、自分の意見を言う人のほうが頼りになる気がするんですが、いかがでしょうか。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください