1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 社会
  4. 社会

激安EC「Temu」テレビ、YouTubeで広告増える謎 安さの理由は?幅広い世代が利用している

東洋経済オンライン / 2024年9月27日 10時32分

だが最近、Temuの日本での勢いはすさまじいものがある。

冒頭の50代女性だけでなく、50代の男性会社員から「Temuで部屋着を数セット買ってみた」と聞いた。40代の在日中国人男性は「中国に住んでいたとき、安物しかない拼多多は絶対使わなかったが、中学生の息子がTemuで買い物をしたいと言い出して、しぶしぶアプリをダウンロードした」と苦笑した。

失礼ながら情報感度がそれほど高そうでない人たちがTemuを使っているので、どこで知ったのか尋ねると、「テレビCM」だと返ってきた。

YouTubeやテレビCMなど広告が増える

そう言われて調べてみると、Temuは今年に入って日本で次々に広告を打っている。

YouTubeのタイアップ企画は2月ごろから急増し、「Temu 提供」で検索すると渡辺美奈代などのタレント、整理収納系、キャンプなどのユーチューバーによる動画が多くヒットする。

たくさん買い物をして届いた商品を紹介し、アプリで使えるクーポンコードをコメント欄で紹介するのがお決まりのパターンだ。YouTubeにはタイアップでない「Temuが危ない」系の動画も同じくらいあり、こちらも再生数を伸ばしている。

Temuの認知が一気に拡大したのは、今年春頃から投入され始めたテレビCMだろう。確認できただけで「芸能人格付けチェック」「THE SECOND~漫才トーナメント~」「オールスター感謝祭」「FNS27時間テレビ」の番組内で、ミニコーナー風の長尺のCMが流れていた。インフォマーシャルと言われる手法で、いずれもコロコロチキチキペッパーズなど知名度の高い芸人がTemuの特徴、特に安さを強調し、割引商品を購入できるコードを表示してアプリに誘導している。

日本ユーザーの利便性を高める施策も進んでいる。今年3月、決済にPayPayを選べるようになったほか、7月にはTemuの買い物で共通ポイントPonta(ポンタ)のポイントを貯められるようになった。

YouTubeやSNSで「クレジットカード情報を抜かれる」という不安の声が上がっていたため、PayPayを導入することで、決済の安心感を高める目的もあったのかもしれない。

実際にTemuを利用してみたところ…

Temuのビジネスモデルの特徴は、出品する業者が注文を受けると、指定されたパートナーの倉庫に製品を発送するだけで仕分け・梱包され、世界中の消費者に配送される点だ。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください