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にしおかすみこ「認知症、ダウン症」家族への思い 「看取りと仕事の両立は?」先のことはわからないまま

東洋経済オンライン / 2024年9月28日 14時0分

「連載も、書籍も、笑ってほしくて書いている」と語るにしおかすみこさん(筆者撮影)

ムチを持った女王様キャラで一躍人気者となったピン芸人のにしおかすみこさん(49)。家族の今を面白く、温かく綴った雑誌連載を2021年から始め、今年9月20日には2冊目の著書『ポンコツ一家2年目』を上梓しました。「認知症の母」「ダウン症の姉」「酔っ払いの父」「一発屋の自分」にあふれんばかりの愛を込めて「ポンコツ」という言葉を使うことになりました。家族だからこそわからないこと、見えないもの、そして消えることのない不安と、それでもこみ上げる喜び。今のリアルな胸の内を吐露しました。

認知症の母は忘れるスパンが短くなってきた

2020年6月に実家に戻ったので、今で4年ほどが経ちました。

【写真を見る】「1年前にモヤモヤしていたことは今でもモヤモヤ」と苦笑するにしおかすみこさん

久々に戻ったら母の様子がおかしかった。調べてみたら認知症と診断されました。姉はダウン症。そこにしっかり者だった母の認知症が加わり、父は相変わらず酔っ払い。そして、私は一発屋。そんな家族での生活を2021年の秋から雑誌連載で書かせてもらい、書籍にもしてもらいました。

今回また2冊目の書籍を出していただいたんですけど、現状、家族それぞれ少しずつ歳は取ったものの、そこまで変わることなく暮らしてはいます。

母は忘れるスパンが短くなってきたのと、妄想が増えているのかなと。今でも電動自転車に乗ってるんですけど、自転車のスイッチは押し忘れてますし(笑)。

姉は私より一つ上なんですけど、ダウン症って歳を取るのが早いように思うので、もうおばあちゃんみたいに感じることもあります。できることでいうと、小学生くらいのことだと思います。

父は本当にマイペースで、自分の流れで好きなお店に飲みに行って、酔っ払って帰ってくる。そんな状況です。バタバタとしながらというか、ジタバタしながら暮らしているのが実際のところです。

連載も、書籍も、笑ってほしくて書いているので「笑いました」とコメントをいただけるとめちゃくちゃ嬉しいですし、私のほうが元気をいただきます。もちろん「泣きました」「感動しました」もありがたいんですけど「笑った」が私にとっては「書いてよかった」に一番強くつながることにもなっています。

書くお仕事をいただいて、そこに力を入れようと思ったのは、リアルな話、もしこの先、家族の誰かが倒れた時に、パソコンがあれば家でもできる仕事をと思っていたんですけど、なかなかそうもいかないのが現実で……(笑)。

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