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Netflix女子プロ 「極悪女王」独走1位のわかりみ 剛力彩芽が10キロ増量して「ライオネス飛鳥」

東洋経済オンライン / 2024年9月28日 11時0分

Netflixでドラマ化された女子プロレスラー“ダンプ松本”の物語。ゆりやんレトリィバァを主演に「極悪女王」がNetflix公式の日本国内ランキングで1位を独走する(写真:Netflix)

Netflix、Amazon プライム・ビデオ、Huluなど、気づけば世の中にあふれているネット動画配信サービス。時流に乗って利用してみたいけれど、「何を見たらいいかわからない」「配信のオリジナル番組は本当に面白いの?」という読者も多いのではないでしょうか。本記事ではそんな迷える読者のために、テレビ業界に詳しい長谷川朋子氏が「今見るべきネット動画」とその魅力を解説します。

全5話の“朝ドラ”的なドラマ

かつて日本中を敵に回した女子プロレスラー“ダンプ松本”の物語がNetflixでドラマ化されました。タイトルは「極悪女王」。9月19日から世界独占配信開始されると早くも話題作になり、Netflix公式の日本国内ランキングで1位を独走しています。80年代の女子プロレス界を盛り上げた実名そのままの登場人物たちが勢ぞろいし、演じるゆりやんレトリィバァと唐田えりかによる流血交じりの試合シーンは迫力満点です。単なる再現ドラマに終わらない作品であることが人気の理由にありそうです。

【写真】剛力彩芽と唐田えりかが演じる、再現性の高い「クラッシュ・ギャルズ」

そもそも女子プロレスに興味があってもなくても、満足度を得やすい作品です。例えるなら、コンパクトに全5話にまとめられた“朝ドラ”的なドラマ。「優しすぎて悪役には向かない」と言われた少女が“ダンプ松本” として生きる道を選んだストーリーを実直に描いています。少女時代から物語は始まり、プロ入りからデビュー戦、「極悪同盟」の結成、そして引退試合までの節目を追い、毎話見せ場ありです。わかりやすさも満点です。

【写真】10キロ増量してライオネス飛鳥を演じた剛力彩芽、長与千種役の唐田えりか、ゆりやんレトリィバァ演じるダンプ松本が率いる「極悪同盟」

加えて、ラストでがっかりもさせません。続きがありそうな思わせぶりはなし。好みによりますが、わざとらしいほどうまくまとまって完結します。

あくまでも実話に基づいたフィクションですが、実名だらけ、語り継がれるエピソードだらけという点も面白さのポイントにあります。ダンプ松本の憧れの存在だったジャッキー佐藤に、宿敵だったクラッシュ・ギャルズこと、長与千種とライオネス飛鳥だけでなく、ジャガー横田にデビル雅美、そして極悪同盟のブル中野まで続々と登場します。敗者が丸坊主になる「髪切りデスマッチ」まで再現されています。

当時は女子プロレスが地上波でテレビ中継されるのは割と当たり前でしたから、40代後半以上であれば馴染みのあるものです。あの時の興奮が蘇り、エモさを感じる人はきっと多いはず。本人とどことなく似た役者を配役していることが余計にそう思わせます。

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