1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. ビジネス

「リスキリングは必要?」と思う人の残念な"誤解" 「最近忙しいので……」と断るのはもったいない

東洋経済オンライン / 2024年9月29日 8時0分

・業務体験(70%)
・他者からの薫陶(20%)
・研修/読書(10%)

そこで年間の労働時間を1人当たり2000時間として計算してみる(1日8時間×月21日労働×12カ月=2016時間)。そうすると「70:20:10の法則」で分解すれば、

・業務体験 → 1400時間
・他者からの薫陶 → 400時間
・研修/読書 → 200時間

となる。

ここで気になるのが200時間の「研修/読書」だ。この時間こそが社会人が意識すべき勉強時間なのである(リスキリングを含む)。この時間を月平均にすると、毎月16~17時間。1日の業務時間を仮に8時間とすると、だいたい2日間を勉強に充てるべきだと考えられる。

「お金」でたとえてみよう。可処分所得が毎月20万円であれば、毎月2万円を貯蓄(もしくは積み立て投資等)に回す計算だ。決して多すぎる割合ではない。「20万円のうち、2万円ぐらいは将来のために貯金しよう」と言われて、「そんなにたくさん?」と思う人は多くないはずだ。

まとめると、すべての会社員は、アップスキリングはもちろんのこと、リスキリングも必要である。「マスト(Must)」のみならず「ナイストゥハブ(Nice to have)」の知識やスキルも手に入れていこう。お金と一緒で、本当に必要になってから貯めようとしても(身につけようとしても)遅いからだ。

いきなり毎月16~17時間の確保は難しくとも5時間、10時間ぐらいは新しい知識の習得やスキルアップに努めていこう。そうしないと人生100年時代を乗り切れない。人的資本経営の時代となり、会社の理解、後押しもあるのなら、それを利用しない手はない。

横山 信弘:経営コラムニスト

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください