「秋だから」一念発起して運動をがんばる人の盲点 酷暑ダメージが残っているまま体を動かすと…
東洋経済オンライン / 2024年9月29日 14時0分
テレビや雑誌などのメディアで健康情報を発信するトレーナーの坂詰真二さんが、疲れない体、引き締まった体、自信がもてる体を作るメソッドを伝授する本連載。
今回のテーマは「スポーツの秋を楽しむ体の動かし方」です。
「秋だ、体を動かそう!」という人へ
残暑厳しいとはいえ、朝晩は涼しく心地よくなってきました。「体を動かしたい!」という気持ちが高まってきた方も多いのではないでしょうか。
【イラストで紹介】姿勢を整えながら腰部(脊柱起立筋、横突棘筋)を鍛えるバック・エクステンション
とはいえ、いきなり走り出したり、きつい筋トレを自分に課したりするのは考えもの。酷暑の出控え、巣ごもりで、知らないうちに体力が低下しているからです。
特にここ何年も定期的な運動をしていない人はなおさらのこと。体に負荷をかけすぎてケガをしたり、過疲労が起きたりして、仕事や家事に支障をきたしてしまうこともあり、それでは元も子もありません。
“思い立ったが吉日”という言葉がありますが、こと運動に関しては準備・導入期間を設けることが賢い選択。まずこの導入期間に何をすべきか、お伝えします。
【イラストで見る】老化防止・ダイエットに必須!「抗重力筋」を鍛える筋トレ2種類
運動を始める前には、少なくとも1~2週間は普段の生活で体を動かす機会を増やしていきます。そのほうが体を動かすのに心理的にも生理的(身体的)にもハードルが低いからです。
今の生活を見直して、少しずつ体を動かす機会を増やしましょう。それに伴って少しずつ柔軟性、筋力、持久力などの体力が向上し、本格的なスポーツやトレーニングに対しての準備が整っていきます。
具体的にいうと、よく使うものは手元に置きがちですが、あえてデスクから少し離れたところ、高いところに置いて、手を伸ばして取るようにすれば柔軟性が向上します。
エスカレーターやエレベーターに頼りきるのではなく、下りだけでも階段を使うようにすれば下半身の筋力が向上します。
往復の電車でいすに座ってしまう人は、帰りだけは立つことを心がけて。それだけで平衡性(バランス感覚)が向上します。ネットの買い物を減らしてリアル店に足を運ぶようにすれば、持久力が向上します。
このように体を動かす機会を増やすだけでも“ちりつも”で、エネルギー消費量は増え、ダイエットはもちろん健康の増進につながります。ケガや過疲労の心配もほとんどありません。
まずはストレッチから始めてみる
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