1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ
  4. ライフ総合

外国人も絶賛「真田さんの英語力」本当に凄い点 「ネイティブ並み」とは違う説得力がある

東洋経済オンライン / 2024年9月30日 12時0分

人前で話すためのスキルはメンタルな要素が大きいと思いますが、俳優業はこのスキルを究極まで鍛え上げるのに最適な職業の1つ。また、俳優として身につけている相手の感情を動かすための表現力も真田さんの英語に魅力を与えているのではないでしょうか。こうした能力さえあれば、英語でネイティブを目指す必要などないのです。

もっとも、真田さんは日本で育った日本人としてはかなり英語がお上手です。おそらく日本の外資系に務めている日本人社員の平均よりも流暢なのではないかと思います。

AIで英語を学ぶ必要はなくなる?

ところで、最近は人工知能(AI)の進化もあって英語を学ぶ必要性がなくなると考える人もいるのではないでしょうか。

確かにAIの翻訳能力の進歩は素晴らしいものがあります。A4 2〜3ページもある長い文章で、これまで翻訳者に特急でお願いしても1日かかった作業が30秒程度で終わってしまいますし、意味を間違えることもほぼなくなってきています。AIがあれば、メールや文書に関してはほぼ英語力は不要と言えるでしょう。

では、リアルタイムな会話はどうでしょう。一応私もAI半導体の会社の人間なのですが、その私が推測するところでは、まもなく会話についてもリアルタイムにAIが通訳をしてくれる時代がくると思われます。

そうなると、駅で道を聞いたり、レストランで注文をする時に困ることもなくなるので、海外旅行などで英語が通じず心細い思いをすることもなくなるでしょう。

AIにある「何か欠けている感じ」

ただ、それでも英語を学んで、話せるようになることの価値は大いにあると思います。英語と日本語という距離のあるもので考えると実感が湧かないのですが、日本語と日本語で考えるとわかりやすいかと思います。

例えば営業マンが大勝負の商談をAIに任せたとして、AIがどんなに流暢なプレゼンをしてくれたとしても、何か重大なものを伝えられないような不安がまとわりつくのではないでしょうか。

高校生の男子が好意を寄せている女子に交際を申し込む時、これをAIに依頼するとさぞかし洗練された言葉を駆使してくれるとは思いますが、それははたして男子高校生の告白としてふさわしいのでしょうか。相手の気持ちを動かせるのでしょうか。

このAIを使った時に感じる「何か欠けている感じ」こそ「オーセンティック」なのだと思います。なかなか表現しにくいのですが生きた人間の心から発せられる言葉だけが持つ力のようなものがあり、人は誰もそれを感じる能力を備えています。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください