「家の鍵を何回も失くす」が少しはマシになる方法 「整理が苦手で物を紛失」はADHDの特徴のひとつ
東洋経済オンライン / 2024年10月1日 18時0分
「思いつきで先走って行動しがち」「待ち合わせに毎回遅刻」「整理が苦手でしょっちゅう物をなくす」ーー。このような行動に心当たりがあるなら、発達障害のひとつ、ADHD(注意欠如多動症)があてはまるかもしれません。
社会人として生活を送る中で困ることが多く、生きづらさを感じるなら、その特性を正しく知り、悩みを解決する方法やヒントを知るのも大切なことです。
本記事では、ADHDについて詳しい医師・司馬理英子さんの著書『もしかして発達障害?「うまくいかない」がラクになる』より一部を抜粋し、ADHDの特徴のひとつである「整理が苦手で物をなくしやすい」「事務作業が苦手で締め切りを守れない」という2つの事例をご紹介します。
発達障害の概要については前記事を参照ください。
(編集注)記事中に掲載しているマンガの欄外にある★印は、行動や周囲の反応の様子から発達障害の可能性を探る目安を筆者が示したものです。
誰にでもあるレベル=★、ちょっと目立つかな=★★、これは発達障害の傾向があるかな=★★★、気をつけないと困ったことが続きそう=★★★★、けっこう大変な状況=★★★★★
家の鍵を何回も失くしてしまう
ADHDの人は、行動や作業をするときに必要な、「ワーキングメモリー」と呼ばれる脳の中の「記憶のおぼん」が小さいといわれています。
【4コマ漫画】片付けが苦手で部屋はいつも散らかっているAさんは、家の鍵をよく失くして困っています。
そのために覚えておくことが多いと、すぐに容量オーバーしてしまいます。Aさん(28歳)も、家に入ったとたん鍵はソファの上に投げて寝てしまい、そのまま鍵のことは忘れてしまいました。
ソファに横になったはずみで鍵はゴミ箱へ……翌朝さがしても見つかるはずがありません。
「帰宅したら、まず鍵を定位置に置いて、コートやバッグを片づけ、買ってきたものを片づけて、それから」というようなたくさんのことを脳が記憶しておけないのです。
また、次から次へと興味関心の対象が変わってしまう「衝動性」のため、ものを使い終わった瞬間に、次のことに意識が向かい、その前の記憶がきれいさっぱり抜け落ちてしまいます。
そのため「出したら片づける」という片づけのシンプルなルールが守れず、部屋が散らかってしまい、しょっちゅうものが行方不明になってしまうというわけです。
さらに、めんどうなことを先送りにするクセもあるので、片づけはついついあと回しにし、やっととりかかっても「多動性」のせいで気が散ってなかなか進まない。部屋はどんどん散らかっていく悪循環に陥ってしまうのです。
ざっくり片づけでOK!100点満点を目指さない
この記事に関連するニュース
-
「仕事で失敗ばかり…」それ発達障害の影響かも 「よく物を紛失」「締め切りが守れない」のはなぜ
東洋経済オンライン / 2024年9月29日 19時0分
-
4コマ漫画のセルフチェックで、あなたの生きづらさの理由がわかるかも『もしかして発達障害?「うまくいかない」がラクになるコツ』2024年9月27日(金)発売
PR TIMES / 2024年9月27日 12時15分
-
きっかけは20回の転職経験…ADHDと生きる発達障害当事者が作った「発達障害メイド喫茶スターブロッサム」
まいどなニュース / 2024年9月25日 19時30分
-
離婚しましょう…“几帳面な夫”と“片づけられない妻”の夫婦関係が悪化→家出した夫が「妻の大好きなケーキとお花を買って」帰ってきたワケ【片づけのプロが解説】
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年9月22日 9時30分
-
2学期にADHDタイプの子が陥りやすい危機についてと解決策がセットになった電子書籍無料配布開始
PR TIMES / 2024年9月20日 11時15分
ランキング
-
1大谷選手の記念切手セット販売へ 50本塁打50盗塁で日本郵便
共同通信 / 2024年10月1日 13時1分
-
2書類でよく見る「シヤチハタ不可」、シヤチハタ社長に「実際どう思ってますか?」と聞いたら意外すぎる答えが返ってきた
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年10月1日 8時10分
-
3ブリヂストンも五輪協賛を終了 日本勢3社、すべて姿消す
共同通信 / 2024年10月1日 18時19分
-
4堀江貴文「退職金は給与後払い」という悪しき習慣 働き盛りにもらうお金のほうが何倍も価値がある
東洋経済オンライン / 2024年10月1日 10時30分
-
5日経平均終値、732円高の3万8651円…石破首相重視の防衛・地方創生の関連銘柄買う動き
読売新聞 / 2024年10月1日 15時11分
複数ページをまたぐ記事です
記事の最終ページでミッション達成してください