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老けたくない人に医師が教える「肉と酒の摂り方」 体も見た目も若々しくいるための習慣

東洋経済オンライン / 2024年10月1日 16時0分

【間食(16〜17時)】

夕方は膵臓の動きが活発になり、インスリンの分泌が高まります。そのため、甘い物を食べても膵臓の負担が少なく、最も太りづらい時間帯です。ショーシャ博士が間食としてすすめるのは、抗酸化作用のある食べ物です。特によいのがカカオ成分70%以上の高カカオチョコレートです。カカオは抗酸化物質を作りだす上にセロトニンやドーパミンの生産にも関わってくれます。そのほか、ブルーベリーやイチゴなどの抗酸化作用がある果物類です。果物はお菓子などと違いインスリンを急激に分泌させることもないため午後に理想的です。

【夜(18〜24時)】

夜になると肝臓の代謝機能が弱まるため、できるだけ肉類は減らしたいです。膵臓の動きも弱まるため、糖類、炭水化物、果物類は控え目がいいでしょう。なお、アルコールは糖質なので血糖値を急上昇させます。お酒を飲みたい方は、抗酸化物質であるポリフェノールが多く含まれる赤ワインが理想的ですが、何のお酒であれ、水を合わせて飲むことで、血糖値の急上昇を抑えられます。

また1回ずつの食事での食べる順番も重要です。野菜やたんぱく質から食べましょう。食べ始めに炭水化物を摂ると、血糖値がぐんと上がり、インスリンが大量分泌され食事の間に血糖値が上がりづらくなってしまうのです。血糖値が激しく乱高下することになり、内臓に負担を与え、細胞の炎症(老化)につながります。

「やっぱり酒が飲みたい」という方には

高齢の方への医学的におすすめなお酒の飲み方ですが、まずお酒は、なるべくGI値(グリセミックインデックス)の低いものを選ぶのがコツです。GI値とは、食後血糖値の上昇度を示す指数で、この指数が高いほど、体の老化の大きな原因である「糖化」が起こってしまいます。糖化とは体の「焦げ」ともいわれ、パンをトーストすると焦げ茶色になる、それはパンが糖化しているということで、人体でも同じように糖化が進むほど体内の老化が進みます。

お酒の中でGI値が低いのはワインで、一番高いのはビールです。もしお店でワインがなければ、焼酎やウイスキーなどの蒸留酒を飲むことをおすすめします。

人体の老化には、糖化に加えて「酸化」という現象も大きく関わっています。この酸化を抑える抗酸化作用のある食べ物を積極的に摂取すると酸化に効果的です。赤ワインには抗酸化作用のあるポリフェノールが含まれているため、体の酸化(老化)を防ぐ上でも優秀です。

お酒の飲み方で気をつけたいことは「一人酒」をなるべくしないことです。年齢を重ねるほど、一般的にはお酒に弱くなります。年齢とともに内臓の機能が衰え、アルコールを代謝する肝臓が衰えるからです。つまり、歳を重ねるほど、以前ほどの量を飲めなくなるわけです。若い頃と同じくらいの量を継続して飲んでいるだけならば、大きな問題になることはないと思いますが、飲めなくなるはずの年齢でも酒量が増えているときは、依存症傾向があることを自覚するべきです。

ただし、誰かと飲むほうが酒の量に歯止めがかかりやすくなるメリットもあります。仲間と騒ぐとか愚痴をこぼすとかという「楽しい酒」である場合は、メンタルヘルスによいこともあります。

和田 秀樹(監修):医師

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