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SNSはZ世代の友だち関係を「豊か」にしたのか 周りが「見えすぎる」ことによる不自由さ

東洋経済オンライン / 2024年10月3日 12時0分

舟津:なるほど。社会人になってからも、学生時代の友だちとつながっている感覚がほしくて、それをSNSは提供してくれるんだと。ちなみに社会人になってからもBeReal.ってできるんですか。

木下:私は3人の友だちと弟としか交換してなくって、言うたら身内しかいないんで、できる範囲で好きなことをしています。BeReal.は、いろんな人と交換したくなくて、仲がいい人だけの世界でやりたいSNSです。

SNSネイティブはいかにして生まれているのか

舟津:やっぱり、みなさん世代はSNSを使いこなしていますよね。用途の違いをはっきり認識して使い分けている。その辺のきめ細やかさは、どうやって学んでいったんですか。

崎山:僕は友だちからですね。携帯を持ち始めたのは高校からですが、中には中学から持っている子もいるので、聞いたりして使い方を学んでいく感じです。

舟津:なるほど。同じように使っている友だちが周りにいるから、学ぶ機会も多いんだ。

田川:僕は、長く使っている内に、自分にとって一番いい形で使い分けるようになった感じですね。たとえば、地震が起きたときはニュース速報ではなくて一番にXを見ますが、それは今まで使っている中で、たまたまXのトレンドに「地震」って上がっていたから、その一点で気づきを得ることができました。このときはこれが便利なんだなと。

舟津:検索機能としての使い分けもありますよね。実際、Google検索のライバルは、Yahoo!検索だけじゃなくて、インスタも相当すると考えられていて、今はご飯屋さんもインスタで探すのが増えているそうです。他にも、ChatGPTが全部教えてくれるようになったら、Google検索を使わなくなってしまいますからね。

話は変わりますけど、SNSって自分の株価をすごく意識させるツールだとも思うんですよね。

崎山:人の株価って怖い表現です(笑)。

舟津:これは本の中で書いた比喩なんですけど、現代って1人ひとりが経営者であるかのように振る舞わさせられている側面があると思うんです。就活は最たる例です。「あなたには何ができるか教えてください」とか「あなたがいかに立派な人間であるかを見せてください」みたいな。20歳やそこらでそんなんあるわけないでしょと思いますけど。

でも、みなさんは自分の株価を持っていて、まるで経営者かのように、それを下げないよう、できるだけ上げるように生きているところはあるのかなと思うのですが、周りからの評価って気になりますか。

身近な友だちからの評価が気になる

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