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SNSはZ世代の友だち関係を「豊か」にしたのか 周りが「見えすぎる」ことによる不自由さ

東洋経済オンライン / 2024年10月3日 12時0分

木下:私は気になります。周りの目が気になるから、これをやる、みたいなものはありますね。就活はわかりやすくそうでした。

田川:僕も就活はまさしくそうでしたね。3年の5月から就活を始めたのも、周りの目が気になるから、自分もやっとこうかなって。

舟津:やっぱり、就活がそうなんですね。崎山さんはいかがですか。

崎山:僕も気になります。特に本当に身近な友だちからの評価が気になりますね。

舟津:なるほど。ある意味不思議なのは、身近な友だちこそ気にしなくてもいいって考え方もきっとあると思うんですけど、身近だからこそ気になるというのもあるんですよね。

田川:比喩的な言い方ですけど、身近な友だちって似たような株価だからそういう関係でいられたのかなって。もし自分の株価が下がってしまったら、もう仲良くできないかもしれないっていう怖さを感じますね。

舟津:ああ、リアルですね。たしかにちょっと嫌なことを言えば、新社会人であるみなさんはこれから、仲良かった友だちと比べてどうかっていうのが、どんどん出てくるわけです。出世や収入もそうだし、結婚してる、子どもがいるとかで、仲良かったはずの人と距離ができるとか疎遠になるかもしれない。

それで言うと、会社の同期ってそういう差が露骨に見える関係だと思うんですけど、友だちになれると思いますか。

社会人になってから出会った人と友だちになれるのか

田川:それは、逆に同期に聞きたいですね。同期と街中を歩いていて、たまたま同期の知り合いに会ったときに「同期の~」って紹介されたんですが、それは便宜上そう言ってるだけなのか、あくまで同僚だと思われているのか。会社を辞めても会う間柄だったら友だちと言えるかもしれませんが。

崎山:僕も最初は友だちにはなれないと思ってたんですよ。入社したばかりの頃は特に。でも、ある同期がすごく積極的にご飯に誘ってくれて、そこから仲良くなって、今では休みの日に2人で会ったり、この前なんか一緒に仙台旅行に行ったりしました。なので、友だちになる人は確かに少ないかもしれませんが、友だちになれる場合はあると思います。

舟津:それは間違いなく友だちですね。木下さんはどう思いますか。

木下:完全な友だちは難しいのかなと思います。私は今、会社の借り上げマンションに住んでいて横も下も上も同期と一緒に住んでいます。でも、土日も遊びに誘うかというと、いろいろ気になって誘えないんですよね。それこそ、土日は仕事のことを考えたくないから、同期には会いたくないと思われるんじゃないかって。

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