「聴き方」を変えたら部下が自分から動くように 「オンラインだと相談しにくい」その理由とは
東洋経済オンライン / 2024年10月4日 16時0分
AI(人工知能)が私たちの生活のあらゆる側面に入り込み、日々のタスクや複雑なロジックを処理する時代が来ました。しかし、こんな時代だからこそ、人間としての本質的なスキルがより一層重要になります。メンタルトレーナーの濱田恭子さんの著書『仕事がうまくいく人は「人と会う前」に何を考えているのか』から、私たち人間にしかできないスキルを一部抜粋・再編集してご紹介します。
不機嫌に見られているかも? 笑顔をつくって聴く
「コミュニケーションをとりたいのはどんな人?」と質問すると、どんな答えが返ってくると思いますか。
最も多かった答えが、「自分の話を聴いてくれる人」「自分に合わせてくれる人」です。逆に「しゃべりにくい人はどんな人?」と質問すると、「圧の高い人」「自分の話ばかりする人」という答え。
「じゃあ、一生懸命聞けばいいのね」と思った方、ちょっと待ってください。一生懸命聞いているあなたの顔が、怖いかもしれません(笑)。
コミュニケーションは顔から入ります。誤解されないようにお伝えしますが、外見のよさのことを言っているわけではありません。
私はセミナーや研修の中で顔の表情の指導をすることがありますが、「とりあえず笑顔をつくってみてください」と言います。
多くの人が気づいていないのですが、通常、どんな人でも“真顔”は怖いです。とくにオンラインの打ち合わせや会議が増えている今、対面で接しているとき以上に相手の表情に目が行くようになりました。書類に向かっている時間が長い人は、100%自分の顔は怖いと思って間違いありません。
画面越しに見る真顔は、まるでフリーズしているかのように見えます。もちろん、聞いているほうは真剣に聞いているのです。でも、「あれっ、なんか怒ってる?」「私の話がつまらないのかな」などと感じてしまう経験をしたことがある人もいるのではないでしょうか。
真剣な顔は、画面越しではただただ“不機嫌”に見えます。しかもパソコン画面の位置によっては、下から見下ろすように映るので、コミュニケーションをとるほうは、あまりいい気分ではありません。
みるみる部下が変わり出す「笑顔」
人気ユーチューバーは、目線や表情、画面の位置など、ありとあらゆることをしっかり計算しているといいます。それなのに、私たちは「仕事」という大切な場面でそれを守っていません。それでは、スタート地点から大損をしていることになります。
オンラインでは、自分の顔が画面に映ります。そのとき、一度、自分の顔を見てください。その顔に、大事な仕事の話をしたり、相談したいと思えますか?
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