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「聴き方」を変えたら部下が自分から動くように 「オンラインだと相談しにくい」その理由とは

東洋経済オンライン / 2024年10月4日 16時0分

やることは簡単です。まずは笑顔をつくること。もちろん何十分も何時間もニコニコ笑ってください、などとは言いません。最低限「不機嫌ではない顔をする」こと。

具体的には、重力で下がった口角を上げる程度でいいのです。

研修に参加してもらったある管理職の女性は、研修で笑顔で話を聴く練習をしすぎて、「顔が筋肉痛になった」と言っていました。

その効果は絶大でした。

「急に周囲の空気が変わり出した」

「部下が勝手に変わっていった」

とおっしゃいます。

今まで部下が全然動かなくてイライラしていたのに、能動的に動いてくれるようになったというのです。

「私は何も変わってないんです」とおっしゃっていましたが、無意識のうちに、顔や表情、よくうなずいて話を聴くなど、聴き方が変わっていたのです。

今までは上司の顔が怖くて質問ができなかった、何かあっても報告ができなかった。だから「上司から何か言われるまで待とう」あるいは「自分で判断して動こう」となってしまっていたのです。

それまでは言われたことしかしなかった部下が、安心して自分で営業してくるなど、能動的に動き出す。安心してチャレンジもできるわけです。

上司にしてみれば、「○○をやってみたんですけど、どうですか?」と状況を報告してくれるから、部下が今、何をしているかも把握しやすくなる。情報も集まりやすくなる。だから、部下に次の指示や提案をしやすくなるのです。単純な仕組みですが、とても大切なことです。

こんな聴く姿勢で「肯定する空気」をつくる

「笑顔をつくる(口角を上げる)」に関連して、もう一つポイントとなるのが、話を聴く際に「うなずくこと」。

これはとくにオンラインの画面上で絶大な効果を上げます。

相手が話をしているときに、話の切れ目の部分や間(ま)が空いたときに、まめにあいづちを打ちます。

対面の場合は小さくうなずいたり、「なるほど」と小声で言うだけでもいいですが、オンライン上ではなかなかリアクションがつかみづらいので、やや大げさなくらいでちょうどいいでしょう。うなずいて聴いてあげているだけで、人は肯定されている気分になり、仕事もスムーズに進みます。安心してしゃべることができる空気感ができるからです。

ある士業事務所の所長さんから、

「社員がすぐに、しかも一気に辞めてしまうので、人が育たない。どうやって人材育成をすればいいのか」

というご相談を受けました。たしかに激務ではありますが、高給で待遇もよく、辞める理由がわからないと言います。

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