戸建て住宅で「騒音」トラブルが起きやすい背景 ボール遊びや家庭用給湯設備の「音」まで多様に
東洋経済オンライン / 2024年10月7日 13時0分
「子どもの声やペットの鳴き声がうるさい」「救急車のサイレンが気になる」ーー。
【画像】ボールの壁打ち、風鈴の音……住宅地内に響き渡る「騒音」の正体
環境省によると、令和4年度に全国の地方公共団体が受理した騒音に係る苦情の件数は全国で2万436件。工場や事業場、建設作業などをはじめとした「音」に関する苦情が半数以上を占め、昨年度より微増傾向にある。
そのうちの6.8%を占めるのが、家庭生活から出る「音」だ。このように、日常生活の中で発生する音で、周囲に迷惑をかける可能性のある音は「生活騒音」とも呼ばれている。
「生活騒音」はその名の通り、「暮らしの中で発生する」音ながら、場合によっては「騒音」となり、近隣トラブルの火種となるケースも少なくない。
戸建てなら騒音問題が少ないわけではない
騒音問題と言えば、よく知られるのがマンションなどの集合住宅の事例だろう。上下階との接触面が多いマンションでは、上階などの足音が「騒音」として捉えられ、ご近所トラブルの元となる。
こうした騒音を避けるためにある程度隣家との距離がある「戸建て」を選んだという方もいるはずだ。
しかし、こうした騒音を避けるために選んだ戸建てでも「音」トラブルは発生する。それは戸建てのほうがマンションよりも聞こえる「音」の種類が多様である点が大きく影響しているからだ。
気密性・防音性にこだわったマンションは年々、増えている。そのため外部からの「音」トラブルよりも、床や壁を通じて伝わる上階からの足音や物音、隣室の音漏れなどが問題となるケースがほとんどだ。
引き戸の開閉音、歩行や飛び跳ねによる「ドスンドスン」といった、いわゆる「重量床衝撃音」によるトラブルが多い。
一方、戸建ての場合、マンションのような騒音はないと思う人も多いかもしれない。しかし実際は、「ドスンドスン」という重量床衝撃音を含め、さまざまな音が漏れ伝わる。特に隣家との距離が近い都市部の戸建ては注意が必要だ。
なぜならマンションと比較すると、戸建ては遮音性や防音性が低い場合も少なくないからだ。さらに住戸のあらゆるところに「穴」が空いている。
例えばキッチンの換気扇をはじめ、戸建てには換気口(給気口・排気口)など、あらゆる壁に「穴」がある。24時間換気システムなどを連想すればわかりやすいだろう。戸建てはマンションと比較して多くの穴があり、これらの「穴」から物理的に音が出入りしてしまうのだ。
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