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「すぐにサボる人」じつは意志が弱いわけではない 「脳のオンとオフ」を切り替える簡単なコツ

東洋経済オンライン / 2024年10月8日 17時0分

たとえば、学校で筆記テストを受けるときは、「始め」の合図で「オン」になり、問題を解くことに集中します。「終わり」の合図がかかると「オフ」になって、テストを終えます。

またたとえば、映画館では、照明が脳の切り替えのスイッチになることがあります。劇場内の照明が落ちると「オン」になってスクリーンに集中する(「今から映画が始まる」と認識する)。エンドロールが終わって照明が明るくなると、脳は「映画が終わった」ことを認識して脳はオフになります。

こうした切り替えの多くは、時間、環境、条件など、外的なきっかけによってもたらされています。筆記テストでは「始め」と「終わり」の合図によって、映画館では照明の切り替えによって、結果的にオンとオフにさせられているわけです。

ですが、外的なきっかけを与えられなくても、自分自身でオンとオフを切り替えることができます。

誰か(何か)に「切り替えさせられる」のではなく、自発的に切り替える。仕事をするときは「仕事をする脳」に、読書をするときは「読書をする脳」にパッと切り替え、パッと行動し、パッと処理できれば、いたずらに時間を過ごすことはありません。

オン、オフの切り替えかたがわかっていれば、「やりたい」と思ったことはもちろん、「やりたくないな」「面倒だな」と思ったことでさえ、すぐに始められるのです。

必要なのは「目的」と「時間」を明確にすること

ここからは、具体的にどうすれば脳のオンとオフを切り替えることができるのかを紹介していきます。

ズバリ、その方法とは、「自分自身で、自分の脳にオンとオフの指示を出す」ことです。

「指示を出す」といっても特別なことをするわけではなく、「『今からこれを始める』『この時間になったら終わりにする』と自分にいい聞かせる」のです。

「え? いい聞かせるだけ?」と疑問に思われるかもしれませんが、いい聞かせるだけで、私たちの脳は働き始めます。

「始まり」と「終わり」をいい聞かせるときのポイントは、「何のために、何を始めるのか」という「目的」と、「何時に、それを始めるのか」「何時に、それをやめるのか」という「時間」を明確にすることです。

目的が明確……目的が決まると、「これをするには、どの脳番地を使えばいいのか」が決まるので、集中できる。一方、目的があいまいだと、脳が「どの脳番地を使っていいか」迷ってしまうため、オンになりにくい。集中している状態とは、「必要な脳番地がムダなく働いている状態」なので、どの脳番地を働かせていいのかがわからないと、集中できない。

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