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「すぐにサボる人」じつは意志が弱いわけではない 「脳のオンとオフ」を切り替える簡単なコツ

東洋経済オンライン / 2024年10月8日 17時0分

時間が明確……記憶系脳番地が働くため、オンとオフが切り替わりやすくなる。記憶系脳番地は、覚えたり思い出したりするだけでなく、「スケジュールを決めて実行する」ときにも使われる。

「なんとなく始める」「しかたなく始める」という否定的な態度ではなく、「今から、◯◯◯◯のために始めよう」と肯定的に脳にいい聞かせると、脳は集中しやすくなります。「やってもやらなくても、どっちでもいい」と思っている限り、集中できません。

どうしても人は、「もう少し寝ていたい」「お酒を飲みたい」「ゲームがしたい」といった短期的欲求(すぐに満たすことができる目先の欲求)に流されやすいものです。やらなければいけないことを先送りにして目先の欲求を優先してしまうのは、目的の解像度が低いからです。

今から約7、8年前、近くの大学が英検の会場になったことを知り、いきなり思い立ち受験したことがあります。ですが、そのときの私は、目的意識が希薄でした。

「なぜ自分は英検を取得したいのか」「英検を取得してどうなりたいのか」が定まっておらず、「息子が受けるなら、自分も受けてみるか……」と、ゆるく、浅く、軽く考えていたのです。

「受験する」と決めた以上は、当日、手を抜くつもりはありませんでしたが、今も忘れません。時計が13時あたり手前を示した頃、英文を読んでいる最中に、ついに睡魔が襲ってきたのです。これは、人生初の経験でした。私自身、『なんとなく』で受けた試験でしたが、本番中に集中力もモチベーションも上がらないだけでなく、人生初の試験中の睡魔には、深く反省しました。

さらに、反省点を具体的にすると、「準1級まで合格していると、大学受験で選択肢が広がって有利だよ」と受験生には指導しているのに、いざ自分が英検を受けた後、どうするかを決めていなかったことでした。

「何を」と「いつから」を紙に書き出すと効果的

どんな人にでも「やりたくないこと」「気が進まないこと」をやらなければいけない場面があります。そんなときでも、「自分は◯◯◯のためにこれをやる」という目的、理由が具体的であるほど、脳をオンに切り替えることができます。

自分の中で目的が決まっていたり、「こんな自分になりたい」という目標がはっきりしていると、集中力は高くなります。

しかし、「今から◯◯◯のために、×××をする」と意識するだけでは切り替えが上手にできないときは、「やること」と「開始時間」を紙に書き出してみてください。

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