ベトナムで「なぜか公認会計士」52歳日本人の覚悟 日系企業が続々躍進「加速経済ベトナム」の魅力
東洋経済オンライン / 2024年10月8日 12時30分
むろん、あくまでも政府の目標なので、下振れる可能性も高いのですが、少し下がったとしても東南アジアのなかでトップクラスの成長をしていくのは間違いないと思います。
日本の1人当たり名目GDPがこのまま鈍化したり、低下したりしていくと、ひょっとしたらそのころにはベトナムに追い越されているかもしれません。
3000~4000社もの日系企業が進出
こうした背景から、ベトナムにはベトナム日本商工会議所加入の日系企業だけで約2000社が進出しており、実際には3000~4000社あるとされています。
その業種も多岐にわたり、以前から多かった製造業だけでなく、ITやその他サービス業も積極的に進出。消費市場はもちろん、ベトナムの豊富な人材に注目し、高度なシステム開発などを手掛ける企業も増えています。
一例をあげますと、日本発の飲食店や食品も大人気で、すき家やCoCo壱番屋、丸亀製麺、シャトレーゼなど、日本でもお馴染みの看板やロゴをホーチミン市やハノイ市の街中で目にすることが増えてきました。
ベトナムの「国民食」をつくったエースコック
そのパイオニアであり、圧倒的な知名度を誇る存在といえば、なんといってもエースコックです。同社が紆余曲折の末に2000年に販売開始した「Hao Hao」(ハオハオ)という商品は、ベトナムの即席麺市場でナンバーワンのシェアを誇っており、消費量は2021年末の時点で累計300億食にまで達しています。
2018年にはベトナム版ギネスブックとして知られる『ベトナム・ブック・オブ・レコード』に登録されるなど、今やHao Haoは押しも押されもせぬ国民食となっているのです。ベトナムの人たちに「好きな即席麺は何?」と問えば、多くの人たちが間髪入れずに「Hao Hao!」と答えてくれるでしょう。
むろん、この看板商品の誕生でAcecook Vietnam(エースコックベトナム/エースコックのベトナム法人)の即席麺業界でのシェアは急拡大、現在はナンバーワン企業にまで成長しています。
ベトナム国内での生産体制も充実しており、すでに南部のホーチミン市(2工場)とビンズン省(2工場)、北部のフンイエン省(2工場)とバクニン省(2工場)、中部のダナン市(1工場)とメコンデルタ地域のビンロン省(2工場)といった具合に、ベトナム全土に生産・販売拠点を拡大しているほか、現地スタッフの数も6000人超となっています。
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