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一目でバレる、成果出せない人の「書き方」特徴6選 低評価の原因!意外とやりがち、文章構造の矛盾

東洋経済オンライン / 2024年10月8日 11時30分

構造化されていない文章には次のような特徴があります。

①大見出し、小見出しなどがない
②内容が要素分解されていない
③その要素の順序が論理的でない
④改行がされていない
⑤段落ごとに行を空けるといった配慮がない
⑥表現のルールに統一性がない

あなたも仕事でメールを読む際に似たような感覚を持ったことがあるかもしれません。おそらくそのメールを読みにくいと感じたはずですが、その「読みにくい」には明確な理由が存在します。繰り返しですが、構造化されていないのです。

構造化されていない文章を書いてしまう理由は、構造化する思考に慣れていないからです。この記事の中だけで構造化する思考を論じることは不可能ですが、絶対に外せないポイントだけお伝えすると2点あります。

・いくつの塊(要素)があるのかを明らかにする
・それらの塊がどんな関係で繋がるのかを明らかにする

メールやレポートなどを書く際には、文章の全体はいくつかの塊(要素)で成り立っていると捉え、その関係性を明確にしてください。実は、それだけで構造化されていない文章の6つの特徴のうち、⑥以外はすべてクリアできます。

本来、構造化とはかつて私たちが学んだ数学で培われる能力です。たとえば次の数式は表面的には異なりますが、構造上は同じものです。

100X+100Y=100
X+Y=1

少しばかりトリッキーな例を挙げるなら、数学の世界では、穴の空いたドーナツとマグカップは、構造上、同じであると解釈します。この2つの事例に共通するのは、「同じ構造」という視点です。

数学の証明は、まさに言語を使って論理的に説明するお手本です。もし可能であれば、数学の教科書や参考書を開いてみてください。先ほどの6つの特徴とは真逆の表現、つまり構造化された文章がそこに綴られているはずです。

数学というものを正しく学んでいれば、物事を構造で捉える感覚は備わるはずなのです。

あなたは「書き方」で評価されている

しかしながら、数学を学んだ経験がある方の全員が、物事を構造で捉える感覚を持っているかというと、現実はそうではありません。冒頭でご紹介した事例も数学講師が書いた文章です。つまり、数学を教えることができる人物でも、その数学で培われるはずの「数学的な素養」はまったく身についていないということになります。

社会人教育の専門家として、そしてビジネスパーソンのリスキリング分野で通用する数学講師の育成をする立場として、これはとても深刻なことであると思っています。

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