嫌で面倒な仕事を"サクサク"終わらせる「仕事術」 3秒ルールでネガティブ→ポジティブに変える
東洋経済オンライン / 2024年10月9日 16時20分
「一生懸命頑張っているつもりなのに、なかなか成果が出ない」「目の前の仕事が片付かないまま、次の仕事がどんどん山積みになっていく」「同じ失敗やミスを繰り返してしまう」――。
社会人であれば、このような悩みに一度はぶつかったことがあるのではないでしょうか。
真面目で一生懸命な人ほど、こうした不安や焦りを抱えがちです。ムダな時間・手間・ストレス取り除き、効率良く成果を最大化するためにできる仕事術をトヨタグループで体得した森琢也著『トヨタで学んだハイブリッド仕事術』より、一部抜粋・編集してお伝えします。
面倒な事務仕事をサクッと終わらせる
やり始めたらすぐに終わるはずなのに、「なかなか手を付けられない」。そんな仕事は意外に多いもの。例えば、経費精算などの事務作業をやらなくてはならないとき、心の第一声は「あー、面倒くさい」ではないでしょうか。
このような「面倒だな」「嫌だな」という心の声、感情はストレスホルモンを分泌させ、仕事のパフォーマンスを下げるといわれています。
その理由は、人間は五感で得た情報を、感情脳(扁桃体)によってプラスかマイナスに振り分け、思考回路の働きや、分泌するホルモンの質を変えているからです。つまり、マイナスな心理や感情が働くと、思考回路もホルモンもネガティブ(消極的)となり、発想や行動、体調までもネガティブになってしまうそうです。
それでは、「面倒だな」「嫌だな」というマイナス感情が働きそうな仕事に取り組むときは、どうしたらいいのでしょうか。いつまでもグズグズしているようでは時間のムダです。
ここでオススメしたいのは、「さあ、やるぞ!」と「感情のスイッチを切り替える」ための2つのステップです。順番に説明します。
・STEP 1 ネガティブ感情の発生を防ぐ「ルーティン」
例えば、一流アスリートがピンチの場面や大一番の勝負どころで、独自のポーズや仕草をする姿を見たことはありませんか。
あらかじめ決めておいたポーズや仕草をすることは、ただのゲン担ぎやジンクスだと軽く扱ってはいけません。脳科学的に、ちゃんと「感情のスイッチを切り替える(マイナス→プラス)」効果があるとされています。
アスリートに限らず、我々人間の脳には言葉や動作につられて思考や感情が切り替わる、という特性があります。
そこで、明るい気分や前向きな気持ちになれるポーズや仕草をルーティンとして決めておきます。そして、「面倒だな」「嫌だな」というマイナス感情やネガティブ感情が生まれそうになったときには、あらかじめ決めておいたルーティンを実行することで、「感情のスイッチを意図的に切り替える」ことを可能にするのです。
どんなことをルーティンにするか?
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