「GRヤリス/LBX MORIZO RR」が豹変する新機能 スマホアプリから設定するサーキットモード
東洋経済オンライン / 2024年10月9日 11時40分
サーキットからオフロードまであらゆるレースシーンで活躍するトヨタ「GRヤリス」と、レクサスのコンパクトSUVにしてピュアスポーツモデルの「LBX MORIZO RR」。この両車に機能向上が図れる「サーキットモード」が新設された。今回は、そのサーキットモードを試す機会を得たのでレポートしていく。
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新機能のサーキットモードとは
今回、新たに設定されたサーキットモードは、車両そのものに新しくパーツを追加したり、変更を加えたりするものではなく、自身のスマートフォンにダウンロードしたアプリケーションソフトを通じて車両の制限を解除したり、エンジン性能を引き上げたり、メーター表示内容を変更したりする機能となっている。
具体的には次の4機能がスマホのアプリで稼働する。
①スピードリミッターの上限速度を高める。
②アンチラグによりターボラグを減少させる。
③シフトタイミングインジケーターの新設。
④クーリングファンの出力を任意で最大化。
①~④はいずれも安全面を考慮し、公道では稼働させることができない。車両が搭載しているGPS発信機器と、スマートフォンのGPS情報とのダブルチェックにより、全国34カ所にあるサーキットの四輪周回コース(ピット、パドックを含む)に車両が位置するとシステムが判断した場合にのみ、サーキットモードの稼働条件が整う。
自車位置の把握は、正常に稼働したあとでも定期的に繰り返され、サーキット外で稼働しないように徹底されている。まさしく二重三重の安全設計だ。また、ユーザーからの要望次第では、現在の稼働対象である34カ所以外のサーキットでの使用も検討するという。
各車のMT/AT、合計4台に試乗
今回は「モビリティリゾートもてぎ」(栃木県)にてGRヤリスとLBX MORIZO RRのサーキットモードを試した。試乗コースが車速180km/h未満のショートコースだったため、『①スピードリミッターの上限速度を高める』は体感できなかったが、②~④については両車でしっかり確認できた。さらにGRヤリス/LBX MORIZO RRともに6速MTと8速AT(GR-DAT)の車両が用意されていたので、それぞれの違いなども体感することができた。
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