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関東人と関西人で異なる「大宮駅」のイメージ 埼玉の巨大ターミナルと、京都の地元密着駅

東洋経済オンライン / 2024年10月9日 7時0分

さいたま市の大宮駅西口。JR在来線各線や新幹線、東武アーバンパークラインなど複数路線が乗り入れる(筆者撮影)

大宮という地名は、全国各地にある。皇居や神社に対する敬称が、土地の名前になったものだ。

【写真23枚を見る】どっちの「大宮駅」を思い浮かべる?両駅とも乗り換えのイメージが強いが、京都では1つ隣の「西院駅」が便利だ

ゆえに大宮という言葉がつく駅も、いくつかある。しかし大宮駅と聞いて、もっとも多くの人が思い浮かべるのは、さいたま市大宮区にあるJR東日本、東武鉄道、埼玉新都市交通(ニューシャトル)の駅だろう。

埼玉の大宮駅は1885年開業

駅名の由来は、今からおよそ2500年前に創建され、武蔵一宮でもあった氷川神社だ。首都圏に数多くある氷川神社の総本社であり、現地では昔から「大いなる宮居(みやい)」と呼ばれていたことから、大宮という地名が生まれた。江戸時代には中山道の日本橋から4つ目の宿場が置かれた。

【写真】「大宮駅」と聞いてどちらを思い浮かべる?両駅とも乗り換えのイメージが強いが、京都では1つ隣の「西院駅」が便利だ(23枚)

大宮駅は1885年、氷川神社の南東1kmほどの場所に、当時の日本鉄道によって開設された。先行して作られた現在のJR東日本高崎線には駅がなかったが、その後東北本線との分岐駅を決めるにあたり、誘致を行った結果、誕生したのだった。

続いて、大宮駅西口から川越方面に伸びる川越電気鉄道が開業した。こちらはその後西武鉄道大宮線となったものの、1940年に現在のJR川越線が運行を始めると、翌年廃止されている。この間1929年には、現在の東武鉄道野田線(東武アーバンパークライン)が大宮に乗り入れている。

第2次世界大戦後はしばらく動きがなかったが、1982年に東北・上越新幹線がここを始発駅として走りはじめ、翌年新幹線の線路脇を走るニューシャトルが開業した。反対派により工事が難航していた新幹線の上野乗り入れも3年後に実現し、同時に埼京線(正式路線名は東北本線支線)の運行も始まった。

なお氷川神社の最寄駅は大宮駅ではなく、東武野田線の北大宮あるいは大宮公園駅となる。このほか東北本線に東大宮駅、川越線に西大宮駅がある。氷川神社の東側にある大宮公園、その北にある盆栽村へは、大宮公園駅が近い。

関東有数のターミナル

大宮駅は地上3階、地下1階で、すべての階にホームがある。新幹線は地上3階、ニューシャトルは東西連絡通路がある2階に乗り入れ、埼京線は地下1階、それ以外の路線は地上にホームがある。

ホームはJRだけで22番線まである。5、10、12番線は欠番だが、1面2線の東武野田線、1面1線のニューシャトルを合わせると22線になる。もちろん埼玉県内最大であり、東京都内のターミナル駅に匹敵する規模だ。

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