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エヌビディアの株価はこれから本当に上がるのか 長期のテクニカル分析で今後の値動きがわかる

東洋経済オンライン / 2024年10月9日 8時30分

世界の株価は今後どうなるのか。エヌビディアの株価がカギを握っていると言っても、過言ではない(ジェンスン・フアンCEO、写真:ブルームバーグ)

今から約4カ月前の6月18日、アメリカのAI半導体最大手、エヌビディア(NVDA)の時価総額がマイクロソフト(MSFT)を抜いて世界首位となった。最新の同国の時価総額ランキングでは、アップル(AAPL)、マイクロソフトに次いで3位に後退しているが、2兆9700億ドルを上回る時価総額は、日本国内最大であるトヨタ自動車(7203)の10倍強だ。

エヌビディアを少し長めの月足でじっくりみてみよう

昨年末の株価を100とした相対株価で見ても245.2であり、代表的な指標であるS&P500種指数が120.8、フィラデルフィア半導体指数(SOX指数)の123.9を大きく凌駕している(9月末現在)。

果たして、エヌビディアはスマートフォンの進化を主導したアップルや、アルファベット(GOOGLE)などの企業にかわって、今後AI関連銘柄の新たな主役となり、株式市場の盟主を再び奪い、定着できるのだろうか。今回は、月足チャートや移動平均線(以下MA)という「武器」を使って、長期トレンドの株価変動サイクルを読み解いていきたい。

対数チャートなら過去の株価がよりわかりやすくなる

上記のように、エヌビディアの株価は9月末時点で121.44ドルと昨年末比2.4倍強の水準にあるいっぽう、6月につけた最高値からは約13.7%下落している。巷では「半導体バブルは終わったのでは」との声も聞かれるが、紹介する以下のチャートは、2013年から直近までの月足である。

実は株価が急上昇すると、長期間のチャートをみるときはやっかいなことがある。すべてを描画しようとして、チャートの左側に位置している過去の株価やMAの、1つひとつのスケール(目盛)の幅が狭まってしまうことで、確認しにくくなることがあるからだ。

その典型例がエヌビディアだ。2022年10月以降の急ピッチな株価上昇(2024年6月までで約13倍!)によって、長期トレンドを月足でみた場合、まさに過去の株価やMAなどトレンド系テクニカル指標が視覚的によくみえず、判断しにくい状態になっている。

この状況を改善するのが、株価を表示する縦軸のデータを対数化した対数チャートだ。通常のチャートでは、値幅が等間隔に表示されているが、対数チャートでは株価の変化率が同じであれば、幅が同じになる。つまり10ドルの株価が100ドルに上昇した場合と、100ドルが1000ドルに上昇した場合は、値幅は90ドルと900ドルで違うが、倍率は同じ10倍なので、縦軸の目盛上の値幅が等間隔になる。

2013年以降の「月間勝率」は「91勝49敗1分け」

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