エヌビディアの株価はこれから本当に上がるのか 長期のテクニカル分析で今後の値動きがわかる
東洋経済オンライン / 2024年10月9日 8時30分
2013年以降のエヌビディアの長期トレンドを、株価とMAの6つの位置関係からとらえるとどうなるだろうか。さきほどと同じ月足対数チャートを再掲したので、さっそく「④下降トレンド」から「③底打ち」への移行月を起点として、確認していきたい。
2013年以降で3回の長期トレンドの6分類サイクル
1回目は「④下降トレンド」の状態から、2013年4月に12カ月MAを抜き「③底打ち」、その後翌5月には24カ月MAも上回り「②上昇トレンド予備群」となり、同年9月に12カ月・24カ月の両MAがGCを形成し「①上昇トレンド」となった。
途中、2015年6月から7月にかけて、2月こそ12カ月MAを割り込んだものの、右上がりの24カ月MAにサポートされる形で切り返し、2018年9月まで上昇トレンドが継続した。
2018年9月高値と④から③に移行した2013年4月末の株価を比較すると、なんと約20倍に上昇したが、その後は2018年10月に3年3カ月ぶりに12カ月MAを、翌11月には24カ月MAも割り込み、2019年6月に両MAのデッドクロスを形成してきた。
2回目は再び12カ月MAを上回り「③底打ち」に移行した2019年9月を起点に、翌10月には24カ月MAも上回り「②上昇トレンド予備群」、そして2020年4月にゴールデンクロスを形成し、2022年3月まで「①上昇トレンド」が継続した。
この間1回目と同様に、④から③に移行した2019年9月末値と2021年11月の高値までの株価を比較すると、上昇率は約8倍に達している。その後は2022年4月に12カ月MAを、6月に24カ月MAも割り込み、同年12月に両MAのデッドクロスを形成した。
さらに3回目は2023年1月には陽線で2本のMAを一気に上回り、7月にはゴールデンクロスを形成し、現在まで「①上昇トレンド」が継続している。2023年1月終値から2024年6月高値までの上昇率は7.2倍となった。
エヌビディアの株価の位置は、9月末時点で、長期トレンドを見る月足については、詳細に説明したとおり「①上昇トレンド」である。
だが、実は、中期トレンドを見る週足は「⑥ピークアウト(13週MA>株価>26週MA)」から「①上昇トレンド(株価>13週MA>26週MA)」に変化してきたものの、下値が切り上がるいっぽう、上値が切り下がる形状になっており、現状の中期トレンドは6月までの上昇トレンドと比較して、不安定な状況になっている。
再度48カ月MA付近まで調整も?
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