社会人の「学び直し」学生時代との大きな違い4つ 勉強すべき分野は「2つの目的」が重なる領域だ
東洋経済オンライン / 2024年10月9日 7時30分
社会人は何を勉強すべきか
今回は社会人の勉強や学び、がテーマだ。
ところで「勉強」というと学生がするもの、というイメージを持っているヒトが多いかもしれないが、実際のところは社会人になってからの勉強のほうが、自分の今と今後の人生を生きるうえでは大切だったりする。
勉強、と一口に言っても社会人の勉強は学生のそれとは当然ながら大きく異なる。
対象も異なるし、やるべきことや方法論もまた別物なのだ。社会人の勉強には以下のような特徴がある。
① 社会人の勉強は自らそのカリキュラムなりを組み立てないといけない
→学生のように学校や先生が勉強分野の指定やカリキュラムを組んでくれるわけではなく、主体性と創造力が求められる
② 自分のレベル感をつかみにくい
→偏差値のような統一基準があるわけでもないので、その分野における自分の勤務先以外も含む労働市場全体で見た自分のレベル感の把握が容易ではない
③ 社会人の勉強には卒業や合格などのゴールがないケースが大半
→資格試験等を除けばゴールは不明瞭で、尚且つ学習には終わりがない
④ 社会人の勉強においてはそもそも論として費やすことのできる時間的制約がある
→仕事や家事・育児などへのケアを考えると、「勉強が仕事」の学生のように勉強メインでは考えにくい
そんな社会人にとっての勉強や学びの特徴を踏まえつつ、では何をするべきか、どうするべきかを以下で一緒に考えていきたい。
まず大前提として「何故、何のために勉強をするか」であるが、細かいことを抜きにざっくりと言ってしまうと、「ヒトとして成長するため」であり、その成長には「キャリアと人生」の双方において、ということになる。
つまり、仕事面において職業人として成長を狙い、尚且つ自分の人生のクオリティーを上げ、より上質な人生を歩むために勉強をする、ということである。
そう考えると、自ずと「何を勉強すべきか」は見えてくる。
キャリアの向上のための勉強
キャリアの向上に寄与する分野と人生のクオリティーを上げるための分野だ。
前者のキャリアの向上のための勉強には2種類あると考えている。
1つ目は自分のキャリアの軸を形成する長期的な目線、そして2つ目は世の中のトレンドを見据えた情報と常識のアップデート、つまり、より短期的な目線だ。
前者は例えば自分が経理分野のキャリア形成を図るのであれば簿記や税務、会計士試験等の専門資格への挑戦だし、法務分野であれば司法試験などへの挑戦だ。
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