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いいもの安く「VW日本法人」本国との戦いの果実 新型T-CROSS試乗会で聞いたジャパンの仕事

東洋経済オンライン / 2024年10月10日 11時40分

コンパクトなサイズは日常での使い勝手がいい

さまざまなニュースの渦中にあるフォルクスワーゲンの日本法人は、これからどこを目指すのか。

【写真】「T-CROSS」は「ヤリスクロス」などと同等のボディサイズを持つコンパクトなSUV

2024年9月下旬に「T-CROSS(ティークロス)」のマイナーチェンジモデルが発売されたのを機に、国内市場の戦略を聞いた。

T-CROSSは2018年に発表された、全長4mをほんの少し超えるだけのコンパクトなSUV。日本にも翌2019年に導入され、3年連続で輸入SUVのトップセラーという実績を残している。

今回のマイナーチェンジは、エンジンを含めた大規模なもので、エクステリア、インテリア、それに運転支援システムやインフォテイメントシステムなど、改良箇所は多岐にわたっている。

プレスリリースでは、「初めてのマイナーチェンジを経た新型は、好評をいただいているボディサイズはそのままに、安全性を向上させ、カラフルな新色を含む全色のラインナップを設定するなどエクステリアをブラッシュアップし、内装も質感を大幅に向上しました」とうたわれる。

多様なニーズに合わせた商品戦略

フォルクスワーゲンは(ご存じのとおり)これまで「ポロ」「ゴルフ」、それに「パサート」が重要な柱だった。それがいま、販売の軸足はSUVに傾いている。それに、もうひとつの柱として、ピュアEVのID.シリーズも登場した。

つまり、ゴルフに代表される従来の路線と、モデルが拡充してきているSUVの2本柱があり、一方でICE(ハイブリッドを含むエンジン車)と、BEV(バッテリー駆動のピュアEV)という別軸の2本柱があるのだ。

BEVシフトの過渡期にあって、広く市場ニーズに対応した、競争力のあるラインナップ展開ができていると見ることができる。

【写真】新しくなった「T-CROSS」質感あがった内外装(59枚)

「製品の面からすると、今年後半から来年にかけては大忙しです」

そう話すのは、フォルクスワーゲングループジャパンでシニアプロダクトマネージャーとして、製品導入のプログラムを担当する山谷浩之氏だ。

「第8世代のゴルフが改良型の“8.5”になりますし、プラグインハイブリッド(PHEV)化した新型パサート、それにデザインや装備が一新されたティグアンが2024年内に導入されます。2025年には、BEVのミニバンとして注目されているID.BUZZ(アイディーバズ)も控えています」

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