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新卒社員の「3年後定着率」が高い会社ランキング 定着率が高い会社・低い会社は何が違うのか

東洋経済オンライン / 2024年10月10日 8時0分

以下、定着率100%の企業のうち、新卒入社者が多い順に、三菱地所(45人)、カシオ計算機(42人)、NTTアーバンソリューションズ(36人)、住友大阪セメント(31人)、理研ビタミン(30人)、JCRファーマ(29人)と続く。

惜しくも定着率100%に届かなかった上位企業には、インターネットイニシアティブ(99.1%、116人)、ジーエス・ユアサ コーポレーション(98.9%、95人)、トクヤマ(98.8%、83人)などが並んだ。

このほか、女性に対象を絞った定着率ランキングを見ると、1位となる定着率100%は223社。女性新卒入社者が多い順に、三菱HCキャピタル(42人)、インターネットイニシアティブ(36人)、コクヨ(36人)、ライオン(34人)と続く。

また、上記のランキングは全上場企業を対象としているが、中堅上場企業に絞ってランキングした場合、定着率100%の1位は82社。男女合計の新卒入社者が多い順に、理研ビタミン(30人)、JCRファーマ(29人)、東洋合成工業(25人)、荒川化学工業(24人)、インフォコム(23人)、愛知時計電機(23人)が並んだ。いずれのランキングも『CSR企業総覧(ランキング&集計編)』2024年版に詳細を掲載している。

最後に業種別の状況を見ていく。全体の平均は79.5%(2023年4月時点)。業種別(集計対象が10社以上)では、電気・ガス業(93.7%)、医薬品(93.4%)、精密機器(92.9%)などが高い。一方で、証券・商品先物(60.5%)、小売業(64.2%)、サービス業(66.5%)、パルプ・紙(74.2%)、不動産業(74.3%)などは比較的低かった。

しかし、平均値が低い業種にあっても、高い定着率を維持している企業はある。不動産業では、総合不動産大手の三菱地所がトップで定着率100%。人事評価の基準を公開しているだけでなく、評価結果を本人にも公開している。また、業務時間の10%以上を業務外のチャレンジに充てる制度を導入しており、その活動も評価の対象としている。

サービス業では、産業廃棄物処理大手のダイセキがトップでこちらも定着率100%。新規事業ビジネスコンクールを年1回開催し、選考を経たうえで優れたアイデアをプロジェクトとして事業化する取り組みを継続している。

そのほか、小売業では北海道地盤の食品スーパーのダイイチやAOKIホールディングスが定着率100%。鉄鋼では愛知製鋼が94.3%で本ランキングにおける業種トップだった。

ランキング上位企業の特徴

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