松本抜きでも「水曜日のダウンタウン」が強い理由 パワーダウンせずに世間の話題にのぼり続けている
東洋経済オンライン / 2024年10月12日 15時0分
ダウンタウンの松本人志が1月に芸能活動を休止したことで、彼のレギュラー番組を擁するテレビ局は対応に追われた。
『まつもtoなかい』は『だれかtoなかい』に変わり、『人志松本の酒のツマミになる話』は『酒のツマミになる話』に変わった。そのようにタイトルを変えて存続している番組もあれば、番組名を変えずにそのまま続けられているものもある。
現在、『だれかtoなかい』ではムロツヨシが松本の代役を務めていて、『酒のツマミになる話』では千鳥の大悟が松本のポジションに座っている。
一方、それ以外の番組では、特定の代役を立てることなく、番組がそのまま続けられているケースがほとんどだ。しかし、今まで通り番組が続いているように見えても、松本の抜けた穴は大きい。松本なしで放送される番組に対して、どこか物足りなさを感じている視聴者も多いのではないか。
社会的な影響力が大きい番組
そんな中で、唯一気を吐いているのが『水曜日のダウンタウン』である。この番組はダウンタウンの冠番組であり、浜田雅功が進行役を務め、松本はパネラー席の一角にいた。松本が抜けてからも特定の代役を立てることはなかった。
『水曜日のダウンタウン』は、視聴率の数字だけで見るなら、飛び抜けた人気番組というわけではない。しかし、社会的な影響力はこの上なく大きい番組であり、放送内容がネット上でも口コミでも話題になることが多い。業界関係者の間でも注目されていて、芸人の中にも熱心なファンが多い。
個人的な実感としても、『水曜日のダウンタウン』の潜在的な支持率は高いと感じる。一昔前に比べると、日常生活でテレビについて人と話し合うような機会は激減しているのだが、たまに「昨日、テレビであれ見た?」などと話題にのぼることがあるのは、だいたい『水曜日のダウンタウン』だ。
見逃し配信サービスの「TVer」でも『水曜日のダウンタウン』は圧倒的に支持されている。2023年には「TVer」の番組で初めて累計再生回数が1億回を突破したことが報じられていたし、3年連続で「TVerアワード」バラエティ大賞も受賞している。『水曜日のダウンタウン』は「絶対に見逃せない番組」として多くの視聴者から支持されているのだ。
松本が抜けてからも番組自体のパワーが落ちた印象はなく、世間で話題になるような企画を毎週のように作り続けている。『水曜日のダウンタウン』がここまで支持される理由は何なのか。
番組の面白さの秘密
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