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約70万円から「手が届く」中国産ハーレーの実力 中免で乗れる「X350」とスポーツスター風「X500」

東洋経済オンライン / 2024年10月12日 11時30分

(筆者撮影)

箱根の山でハーレーダビッドソンの「X350」と「X500」を走らせた。これまでのハーレーのイメージとはまったく異なるものの、どちらもとても優秀なバイクだった。

【写真】どんなデザイン?約70万円から手が届く、廉価版ハーレーを見る

ハーレーダビッドソンは伝統ある大型バイクブランドとしてのイメージを堅持しながら、近年は新しい市場の開拓を目指して、小排気量モデルの展開に力を入れている。その取り組みの一環が昨年10月に日本市場に投入されたX350とX500からなる「Xシリーズ」だ。

従来のハーレーダビッドソンファンに加えて、若い世代や初めてハーレーに乗るライダーにもアピールすることを目的としている。

Xシリーズは、イタリアのベネリ社(中国・銭江グループ傘下)と共同で開発されており、エンジンやフレームの基本設計はベネリがベースで、生産もベネリの中国工場だ。ただし、ハーレーダビッドソンらしいデザインやフィーリングを持たせるため、外観や乗り味には独自の味付けが施されている。

ハーレーとしては手頃な価格

車両価格はX350が69万9800円、X500が83万9800円。200万円前後から500万円を超えるモデルもあるハーレーの中では手頃な設定といえる。いずれも伝統的なハーレーのV型2気筒とは異なる、水冷並列2気筒エンジンを搭載している。

一見すると2台はよく似た外観だが、エンジン排気量だけでなくサイズ、そしてライディングポジションにおいて微妙に、しかし随所で異なる特徴を備える。フレームもシートも形状が違うし、ホイールベースはX500のほうがわずかに長い。パーツレベルで共通と思われるのはメーターケース、ヘッドライト、前後のタイヤ&ホイールだけだ。

【写真】「手が届く」ハーレー「X350」「X500」と伝統的なハーレー「ロードグライド」

ハーレーダビッドソンというと、『イージー・ライダー』の映画に象徴されるVツイン・大排気量のアメリカン・グランドツアラーの印象が国際的に根強い。他方、日本では883ccエンジンを搭載した“パパサン”に代表されるコンパクトな「スポーツスター」とその派生モデルが人気を博したほか、アメリカ国内では1970年代にダートトラックのレースで活躍して存在感を示すなど、今とは異なる個性を発揮した時代もあった。

X500がデザインのインスピレーションを受けたのはそのうちの前者、かつてのスポーツスターだ。ステップはネイキッドバイクとして標準的な位置に設置されており、ライディングポジションはリラックスした姿勢を取ることができる。

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