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牛丼チェーン「深夜料金」に不満の声が続出する訳 外食チェーンのインフラ化に我々は慣れてしまった

東洋経済オンライン / 2024年10月12日 9時40分

松屋やすき家など、牛丼チェーンでも広がりつつある深夜料金(価格)。消費者からは不満の声も出ていますが、それだけ牛丼チェーンが社会のインフラになっているということなのかもしれません(筆者撮影)

飲み会の帰り道に小腹がすいて、ちょっと牛丼屋にでも寄ろうかな、と思った。

【画像8枚】22時を超えると結構高くなる? 松屋の「深夜料金」はこんな感じ

近所の松屋は24時間営業で、いつでも私を迎え入れてくれる。タブレットで「牛めし並」を選んで注文しようとしたら、なぜか画面が最初に戻ってしまう。あれ?と思ってもう一度注文しなおすと、驚いた。さっきよりも、牛めしの値段が高いのである。妙に変だと思い、もう一度注文し直すのだが、何度押しても価格は高いまま。

ふと時計を見ると、22時ちょうど。そのとき、気づいてしまった。
これ、深夜料金だ。

人件費高騰で行われた松屋の深夜料金

牛丼チェーン大手の松屋を運営する松屋フーズホールディングスは、2024年7月から一都六県の松屋と松のや(併設店のマイカリー食堂を含む)で、深夜料金を取り入れている。22時から翌朝5時までの注文で、各メニュー7%前後の値上げを行うのだ。

たとえば、通常430円の牛めしが、460円になる。券売機での注文が22時を越すと、もう一度最初からの画面になってしまう。

【画像8枚】22時を超えると牛めしが「430円→460円」に。大盛りだともっと上がる、松屋の深夜料金はこんな感じ

同社によれば深夜料金導入の原因は人件費の高騰。労働基準法によって深夜労働は通常賃金に25%以上の上乗せをしなければいけない。

同社は24時間営業店舗を軸に展開しているので、これが大きな負担になる。それを踏まえての深夜料金導入なのである。

松屋が深夜料金に踏み切ったのは、同業他社であるすき家が2024年4月から深夜料金を取り入れたことも大きい。同社も松屋と同様、22時から翌5時まで通常料金に7%加算された料金でメニューを提供している。

同社の担当者によれば、今回の施策は一定の理解を得ており、客離れは進んでいないという。このような結果も踏まえ、松屋は深夜料金の設定を決定したのだろう。

これによって、大手牛丼チェーンの中で深夜料金を導入していないのは、吉野家だけになった。

消費者的には「なんともいえない」気持ち

筆者は、こうした深夜料金の導入は仕方のないことだと思う。そもそもコロナ禍以後、夜に出歩くことが習慣として減っていて、多くの店が24時間営業をやめている。その中でも深夜に営業している店は、その存在だけでもありがたいからだ。

ただ、SNSなどを開くと、「消費者のホンネ」がじんわり浮かび上がってくる。そのまま引用することは憚られるから、いくつかの投稿のニュアンスをお伝えすると、

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