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日本人衝撃「米国での心臓手術」で見た驚きの光景 日本人ならそんなこと絶対にしない…!

東洋経済オンライン / 2024年10月15日 17時0分

通常の手術は、メインとなる術者ひとりと、数人の助手とで行われる。日本では外科医が術者も助手も行うことが多いが、アメリカでは、助手は外科医ではなく、助手を専門とするフィジシャンアシスタント(PA)が行っている。PAは日本にはない職業で、手術の手伝いをしたり、医者の代わりに患者を診察したりと、ほぼ医者のような仕事をする重要な職種である。

アメリカで働き始めて初めてのクリスマスの日、緊急手術があった。1秒も無駄にできないシリアスな状況になってきたとき、スピーカーからマライア・キャリーの「All I Want For Christmas Is You」が流れてきた。

手術室で音楽が流れているのは、日本でもアメリカでもめずらしくない。でもこんな大変なときにこんな陽気な音楽なんて……と思っていると、横で助手をしていたPAが曲のサビに合わせて踊りだしたのだ。さらには、それを見て笑いながら手術器具を手で叩いてリズムをとる看護師。日本の手術室ではありえない光景なので、少し驚いたのを覚えている。

日本では、誰かが真剣になっているときは周りの人も真剣にならなくてはいけない雰囲気があると思う。それが手術中ならなおさらだ。その雰囲気がまったくないアメリカを、まさに感じた日であった。

ちなみにその後、ICU(集中治療室)に手術後の重症患者を運んでいくと、担当の看護師たちがみんなしてサンタのコスプレをしていた。メリークリスマスだ。

アメリカでは、タトゥーをしている人を比較的よく見かける。病院で働く医師やそのほかの職員にも、タトゥーをしている人は結構いるのだ。

ただし、病院によっては、長袖を着たりスカーフのようなものを巻いたりして、勤務中は腕や首にあるタトゥーを隠すよう指示されるところもあるみたいだ。

アメリカの同僚にタトゥーについて聞いてみたところ、「アメリカでは、若いときにファッションやノリで入れて、後悔する人が多い」と言っていた。そして、「誰かがタトゥーをしているからといって特に何も思わない」とも言っていた。日本に比べたら、タトゥーへの抵抗感が小さいのかもしれない。

ちなみに、過去に投稿した恥ずかしい動画や文章など、ネット上に残ってしまった将来の自分にとって不利益な情報をデジタルタトゥーという。タトゥーはいいが、墓穴は掘らないようにしたい。

アメリカの医師は、自信に満ちていてプレゼン能力が高い

アメリカでの手術は、英語で行われる。手術室での会話はある程度決まっており、日常会話よりもずいぶん簡単だ。しかし、数年一緒に働いてきた手術室のスタッフに自分の英語が理解してもらえないことはいまだにある。

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