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「上司がめっちゃ優しくて…だから辞めました」 「最近の若手は厳しくすると辞める」に潜むワナ

東洋経済オンライン / 2024年10月15日 7時0分

「優秀な若手から順に去っていく」そんな会社にしてしまっては、未来はありません(画像:kou / PIXTA)

今、多くの企業が人手不足に悩み、離職を防ぐことは喫緊の課題となっています。

そんな中、残業を嫌って辞める若手社員は多くいますが、残業できないことが原因で辞める若手社員もいます。

そこで、経営心理士として1200件超の経営改善を行い、経営心理士講座を主宰する、(一社)日本経営心理士協会代表理事の藤田耕司氏の著書『離職防止の教科書――いま部下が辞めたらヤバいかも…と一度でも思ったら読む 人手不足対策の決定版』から一部を抜粋・再編集し、上司として知っておくべき、成長欲求が強い若手社員の価値観についてお伝えします。

会社に抱くニーズと離職の原因を9つに分類

「最近の若手は、打たれ弱い。ちょっと叱ると、すぐに辞めていく」

【書籍】「離職の理由と対策が体系化されている」「事例が豊富で明日から使える」と話題の『離職防止の教科書』

よく言われることですが、実は正確な言い方ではありません。

もちろん、全体としてそういう若手が増えているのかもしれませんが、中には逆に、「厳しくされないから辞める」という人もいます。

その違いは、いったい何なのでしょうか?

人は会社に対して、さまざまなニーズを抱いています。そのニーズが満たされず、今後も満たされないだろうと思ったとき、離職を考えます。

そのニーズは、当然ですが年齢や意欲によって異なり、そこには一定の傾向があります。

そこで、私が主宰する経営心理士講座では、年代を20代の新人若手、30~40代の中間世代、50代以上の年長世代の3つに分け、それぞれの年代を意欲の高さでさらに上位、中位、下位に分け、次の9つのカテゴリーに分類し、ネーミングしています。

若手:上位【期待のホープ】、中位【ルーキー】、下位【問題児】
中間:上位【花形社員】、中位【現場牽引者】、下位【未開化者】
年長:上位【経営幹部】、中位【中間管理職】、下位【窓際社員】

この9つのカテゴリーごとに会社に抱くニーズと離職の原因について考えていくと、個々人にあった離職防止対策が見えてきます。

中でも「若手:上位【期待のホープ】」の離職は会社にとって大きな痛手となるものであり、よく相談が来るところです。そこで今回はこのカテゴリーの方によく見られるニーズと離職の原因と対応についてお伝えします。

このカテゴリーの人は、向上心が高く、仕事に対する意欲も旺盛であり、仕事を通じて力をつけていきたいという20代の新人や若手です。

このカテゴリーの人は成長欲求が強いため、成長欲求が満たされないことによる離職が多い傾向にあります。

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