1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. ビジネス

「上司がめっちゃ優しくて…だから辞めました」 「最近の若手は厳しくすると辞める」に潜むワナ

東洋経済オンライン / 2024年10月15日 7時0分

成長欲求とは、能力を伸ばしたい、苦手を克服したい、創造的・生産的でありたい、自分の可能性を追求したいという欲求です。

20代の人はプライベートを大事にしたいから残業したくない、業務量はほどほどにしてほしいという方が多いですが、このカテゴリーの人は、成長欲求が強く、たくさん業務をこなして早く力をつけたいという方も少なくありません。

そして、成長しないまま歳をとることに焦りを覚え、業務を通じて成長している実感が得られなかったり、仕事がマンネリ化したりすると、それが離職の原因となります。

「残業をさせてもらえないことがいちばんつらかった」

前の会社は残業させてもらえなかったのがいちばんつらかったですね。

早く力をつけたかったので、深夜まで残業するほど仕事したかったんですが、17時30分になったら強制的に全員帰る感じで、特に若手の業務量は軽めでしたね。

でも、大学の同期は毎日残業するほど多くの仕事を任せてもらってたり、業務時間後や土日は副業していたり、起業して土日もずっと働いていたり、すごいスピードで成長しているので、自分だけ取り残されている感じがしていました。

それで転職しました。いまの会社は残業しても終わらないほど仕事を任せてくれるので、かなり大変ですが、でもとてもやりがいを感じてます。

K氏(元大手メーカー、26歳)

大手メーカーに勤めていた26歳のK氏は、上記のように業務量が足りないという理由から中小企業に転職しました。そして、いまはかなり多くの業務を担当できていることに満足して働いています。

また、IT企業に勤めていた25歳のY氏はこんな話をしてくれました。

私はもともと何か1つのことに打ち込むタイプで、学生時代はバスケに打ち込み、放課後の練習と朝練、土日は試合という日々が本当に楽しかったんです。

でも社会人になって初めに就職した会社は17時になったら帰らされて、それ以降、やることがなくて、時間を持て余すのが本当につらかったです。

それで転職しました。いまの会社は副業OKなので、業務後とか土日は副業でウェブデザインの仕事をしようと思って、いまはそのためのスキルを学んでいます。

Y氏(元IT企業、25歳)

こういったニーズを把握せずに「若手はストレスに弱いから、ハードに仕事をさせてはいけない」と思い込み、仕事の負担を軽くしたら、「この会社はぬるいです。もっと厳しい環境でもまれたいです」と言って若手が辞める。そんな事例は少なくありません。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください