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ベトナム発「予約困難ピザ店」東京進出の舞台裏 Pizza 4P's設立「元IT系勤務」日本人夫婦の情熱

東洋経済オンライン / 2024年10月16日 11時0分

この思いに共感した益子さんはすぐさまティエンシンファームに契約栽培を依頼。その関係性は現在も良好で、スタッフたちがお互いに店舗とファームを行き来するなど、交流を深めながらビジネスを展開しています。

日本やインドでの新たな店舗展開

コロナ禍が収束して以降、Pizza 4P’sはこれまでに培ってきた「幸せの輪」をさらに広げるため、ベトナム、カンボジア以外の国々にも進出しはじめています。2023年末には東京、そしてインドにも出店を果たしました。

その一角を担うPizza 4P’s Tokyoはまさにフラッグシップになっており、内装やデザインにもストアコンセプトである「ONENESS-Earth to People-」を感じさせるこだわりとストーリーが満載。

食材や調理へのこだわりも素晴らしく、店内で製造しているフレッシュチーズはもちろん、日本のオーガニックや不耕起栽培など自然に寄り添った生産者から仕入れた肉や野菜などにも1つひとつにストーリーがあります。

麻布台ヒルズという話題の商業施設に店舗を構えたこともあり、開業当初からPizza 4P’s Tokyoはベトナムの店舗を訪ねたことがある人や元駐在員、そして東京のフーディー(食の愛好家)や地元住民、観光客など、幅広い客層に支持され、今も予約が困難な人気店となっています。

「ベトナムでの評判やベトナムで培ってきた駐在員の皆さんとのつながりのおかげで、日本での出店はきわめてスムーズに進んだ。食材にしても、日本には良い食材が本当に多く、足を運べば運ぶほど良いものに出会えたし、その出会いが次の出会いにつながっていった。おかげで、順調に自分たちが思い描く店づくり、メニューづくりを進めることができた」と益子さんは笑顔を見せます。

ピザ店から商社ビジネスへ

ちなみに、今回の日本進出はたんに外食業態のグローバル展開を意識したものでなく、日越間で商社ビジネスを展開する布石にもなっています。

「起業してからのビジネスで、私たちはベトナムと日本の素晴らしいものにたくさん触れることができた。今後はそれらを外食という形態だけでなく、物販という形態でも紹介し、日越双方がお互いの魅力をさらに知る機会をつくっていきたいと思う」と益子さん。

ピザを切り口に幸せを届ける──。益子さん夫婦のビジョン達成への強い想い、そして「情熱」はベトナムで見事に花開き、世界に広がりつつあります。

蕪木 優典:I-GLOCALグループ代表

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