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ドルに代わる国際通貨の覇権をBRICSは握れるか ロシアで開催されるBRICSサミットに注目せよ

東洋経済オンライン / 2024年10月16日 9時0分

ここにショッキングなデータがある。これは最近、オーストラリア戦略政策研究所(ASPI、Australian Strategic Policy Institution)が発表した「20年の批判的技術追跡―長期研究投資の結果」(ASPI’s two-decade Critical Technology Tracker | Australian Strategic Policy Institute | ASPI)である。

これはあくまでも主要な雑誌論文に掲載された論文数をもとに判断したものであり、それが本当にその国の技術の優位性を示しているかどうかは疑問ではある。しかし、そもそも技術優位を測る確たる客観的データなるものがない以上、これが技術優位を測る基準のひとつにはなるので紹介する。

さらにここには、研究をもっぱらロシア語で発表しているロシアがまったくランキングに入っていないのは不気味というしかないが、それは大学ランキングにおいても言えることで、ロシアの大学の実力を推し量ることは簡単ではない。

データは世界の国家の最先端技術のランキングを示したものであり、64の重要な最新技術がリストアップされている。そしてそれぞれの分野でその国が何位であるかということがわかる。トップ5までの国が、そのランキングに登場している。

64の最新技術のうち中国がその研究のトップに位置するものが、なんと57もあることである。すなわち全体の64の研究のおよそ90%もあるということだ。

ちなみに、アメリカがトップにあるのは7、中国とアメリカが最先端の研究のトップをすべて独占しているものの、中国が圧倒的に優位にあるということだ。

つい10年前までアメリカが64のうち28の分野でトップだったことを考えてみれば、その技術的発展のスピードの速さがわかる。しかも、それが最先端の技術であることである。

中国、インドの研究力がトップに

ちなみに、アジアでは中国に続いてインドが伸びていて、それぞれの研究分野での1位は中国とアメリカに独占されているものの、64のトップ技術において45の分野でそれぞれ5位以内に入っている。

つまり、近い将来中国と肩を並べる国は、もはやアメリカではなくインドかもしれないということだ。

それに比べて、日本は64のうち8つが5位以内にランクしているのだが、かろうじて3位に入っているものが、半導体と原子力エネルギーという状態である。

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