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クルマ社会だが鉄道王国、群馬県ご当地鉄道事情 新幹線にJR在来線、私鉄がそろう充実の路線網

東洋経済オンライン / 2024年10月16日 7時0分

かつて特急列車が行き交った信越本線。いまは普通列車メインの通勤通学路線だ(撮影:鼠入昌史)

北関東の茨城・栃木・群馬の3県は東京へのアクセスがさほど悪くないにももかかわらず、“都道府県魅力度ランキング”などというもので下位に低迷している。低迷している、というよりはさせられているといったほう正しいかもしれない。

【写真を見る】行ったことある?「峠の釜めし」で有名なJR信越本線の横川駅。JR線以外にも上信電鉄に上毛電気鉄道、わたらせ渓谷鉄道……。群馬県内にはどんな鉄道路線が走っているのか?

何にどのような魅力を感じるかは人それぞれなので、誰かにランキング付けされるのにはいささかそぐわないのではないか、といつも思っている。

それに実際、北関東ではいちばん西に位置する群馬県。あれこれ挙げるまでもなく、なかなか旅をして楽しいところではないか。そして、鉄道という面から見ても、実に優れたネットワークの中心としての機能を有している。

北関東は全国屈指の“クルマ社会”などと言われるが、なかなかどうして鉄道だって捨てたものではない。

県内最大のターミナル

まず、東京方面から群馬県に向かおう。

群馬県最大のターミナルは、高崎駅だ。県庁所在地は前橋市なのだが、高崎駅のある高崎市は県下最大の人口を抱え、お客の数をもってしても高崎駅がナンバーワン。前橋市が行政の、高崎市が商業と交通の中心といったイメージで捉えればよさそうだ。

【写真】「峠の釜めし」で有名なJR信越本線の横川駅。JR線以外にも上信電鉄に上毛電気鉄道、わたらせ渓谷鉄道……。群馬県内にはどんな鉄道路線が走っているのか?(13枚)

そんな高崎駅に乗り入れている路線は、JRと私鉄の上信電鉄を含めて8路線。両毛線・吾妻線・八高線は正確には高崎駅に乗り入れてはいないが、ほぼすべての列車が高崎駅まで直通、実質的にターミナルとしているから、乗り入れ路線に含んでも問題はなかろう。

そして、その8路線の中での横綱格は、いうまでもなく新幹線だ。上越新幹線はここで北陸新幹線を分けて2方向へ。上越新幹線は北に進んで山を抜け、大清水トンネルで上越国境を越える。

北陸新幹線は西に進んで碓氷峠の北をトンネルでズバッと。上越新幹線は水上地域の玄関口である上毛高原駅、北陸新幹線は周囲にニュータウンが広がる安中榛名駅という、新幹線単独駅を県内に持っている。

新幹線が横綱なら大関は?

高崎駅を終点とするJR高崎線も見逃せない。新幹線が横綱ならば、高崎線は大関といったところか。上野東京ラインや湘南新宿ラインと直通し、東京都心どころか横浜、ひいては小田原、熱海を結んでいる。さらに伊東や沼津まで走る列車もある。

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