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理解しがたい「他人の行動」心読める行動パターン 人間関係を築く指針となる「愛着行動システム」

東洋経済オンライン / 2024年10月17日 15時0分

全体として見れば、ほとんどの人はここまでに説明した行動様式のうち複数が混じって表れる傾向があるが、たいていは、気力が弱っているときや不安におそわれたときに決まって取るスタイルがある。

自分の愛着スタイルを知るとともに、人間の神経系は第一に危険から身を守るように進化してきたことを理解することは、自分や他者の行動を理解する助けになる。

また、とくにその行動が理屈に合わない、あるいは場違いだと見える場合は、人間を突き動かす基本的な欲求を理解するのにも役立つ。愛着スタイルは心理学の世界ではよく知られているが、社会全体では広く議論されていないようだ。

私はコーチングをするときによく愛着スタイルの話を持ち出すが、だいたいクライアントから珍しいものを見るような目を向けられる。けれども、愛着スタイルの枠組みはとても役に立つツールになる。話を聞けば誰でも、もっと早く知っていればよかったと思うはずだ。

愛着スタイルは人間関係の地図になる

グーグルマップなどの地図アプリが私たちの移動のしかたを完全に変えたのと同じように、愛着スタイルを理解すれば、とくに人間関係という、ときにややこしい領域に関しては、そこに対処する方法もすっかり変わるだろう。

愛着理論について詳しく掘り下げていくと本書にはとても収まりきらないが、もっと詳しく知りたいという読者の方は、ここに書いたことを取っかかりとして参考にしてほしい。愛着スタイルについて詳しく学んでみれば、人としての成長に役立つツールがもう一つ手に入るのは間違いない。

エミリア・エリサベト・ラハティ:応用心理学研究者

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