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「血糖値が高い」と気にしている人の重大な盲点 「血糖値の安定」こそが重要な理由

東洋経済オンライン / 2024年10月17日 7時0分

誰にでもおすすめできるのは「小さめのおにぎり」です。他にもバナナなどの果物や、スープなどもよいでしょう。

ポイントは2つあり、ひとつは糖質を一気に食べすぎないこと。糖質を摂り過ぎると血糖値が急上昇してしまいます。すると、すでにお伝えしたようにインスリンが多量に分泌され、血糖値が急激に低下してしまいます。「食後、居眠りをしてしまう」「ランチの後、眠くなって仕事にならない」「夕方イライラしてしまう」という人は血糖値の乱高下が起きている可能性があります。

もうひとつのポイントは「補食はお腹が空く前」に食べることです。お腹が空いたと感じたときはすでに血糖値が下がった状態です。そうなる前に食べることで血糖値を安定させることができるのです。お腹が空く前に食べれば、補食は少量で満足できます。

もしご自分に「ランチ前や夕方にイライラして怒りっぽくなる」「血糖値の乱高下が起こっている気がする」という自覚がある方はぜひ「補食」を試してみてください。

「安易な糖質制限」が引き起こす恐ろしいこと

少し前に糖質の摂取を抑える「糖質制限(糖質オフ)ダイエット」がもてはやされました。今現在も実行されている方がいらっしゃるかもしれません。一概に糖質制限がよくないとは言えませんが、糖質制限が合う方と合わない方がいることは知っておいてください。

すでに述べたように私たちの全身の細胞の主なエネルギー源は血液中のブドウ糖です。血糖値が維持できないと、エネルギーが生産できなくなってしまうため、体は次なる策として脂質をエネルギーに変えます。体内の脂質(体脂肪)を血液で運んで体の各組織に取り込み、細胞内でエネルギーを作るのです。

「体脂肪が減るならば結構なことじゃないか」と思われるかもしれませんが、これは糖質をエネルギーに変えるより大きな手間がかかります。また脂質をエネルギーに変換するには糖質も必要なので、体内の糖質がなくなってしまうと脂質をエネルギーに変換する効率も低下します。

そこで体は第3の作戦を実行します。体を構成しているタンパク質を分解してアミノ酸からブドウ糖を作り出すことで血糖を維持するのです。

つまり体内に「ある程度」の糖質がないと、大事な筋肉がどんどんやせ細ってしまうことになるのです。タンパク質は私たちの体を支える土台となっている大事な栄養素ですから、それを取り崩すのは体にとって大変な負担です。

適量の糖質を摂ることで、血糖値を一定に保つことがいかに大事か、おわかりいただけたでしょうか。

「糖質制限ダイエット」でやせるという話はよく聞きますが、「糖質制限をしてもいい人」と「してはいけない人」がいます。

詳しくは「サプリメントの正体」をご参照いただきたいのですが、合わない人が安易に行うと体調を崩す恐れがあります。糖質制限ダイエットは誰にでも向いている方法、おすすめできる方法ではないのです。

田村 忠司:日本一サプリメントを真面目に考える男

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