1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. ビジネス

「夢がない子」に大人ができる3つのアプローチ 子どもが持っている時間軸は「現在」だけだ

東洋経済オンライン / 2024年10月17日 7時30分

(1)大人が夢や目標を持ち日々邁進する

これは言わずと知れた、「まずは大人が示す」というアプローチです。ただし、注意することは、自分がやっていればいいだけで、それを子どもにもやらせようとしないことです。子どもは大人が強要すると、それとは逆方向に行ってしまうため注意が必要です。

「子どもは親が言うとおりにはやらないが、親のとおりになる」と言われています。つまり、親が言い続けていることはやりませんが、親のやっていることを無意識のうちに真似していくというものです。

これは目標や夢だけでなく、片付けや勉強、読書にも言えることです。片付けを楽しんでやっている親の子どもは、やがて自然と片付けをやるようになっていきます。また、勉強や読書も親が自ら興味を持って行動していると、子どもはそれを強要されずに自然と見ているので、やがて行動として刷り込まれます。

ポイントは、「親が楽しそうにやっている」です。義務感からやっていたり、仕方なしにやっていたりすると、それは表情や態度、言葉に出ていきます。子どもはそれを敏感に感じ取ります。ですから、大人自身が目標や夢を持ち、それに向かって行動していることが子どもに対しての何よりの教育になります。

目標は些細なことでもいいのです。例えば、今日のやるべきことを紙に書いたり、ホワイトボードに書きます。そして、それを達成したら消す。子どもが見えない親の手帳でやるのではなく、子どもが見えるところで実験的にやってみてください。すると子どもが行動変容します。

また、家族旅行を計画するのであれば、それを2025年度の家族の夢と設定し、子どもも巻き込みながら準備をしていきます。すると、こうして夢が実現していくのだなと子どもが肌で感じることができます。

(2)子どもには目先の目標設定だけを示していく

前述したとおり、子どもは時間軸がまだ未成熟であるため、遠い先の話(目標や夢)をしてもピンときません。ですから、近いところで目標を設定していきます。

一番簡単なのは、例えば「10分以内に〇〇ができるかどうかタイマーで試してみる」です。まるで時間制限があるクイズのようにします。これも10分でどこまでできるかという目標になります。また、今日やるべきタスクができるかどうか「項目を見える化」させていくことも、目標を作ってそれをこなしていく作業になります。

このように、「目先の目標を作って、すぐに達成する」形式を作ってみてください。すぐにできることであれば、たとえ幼い子どもでも乗ってきます。その後、年齢が上がるにしたがって時間軸は自然と伸びていくため、少し先の目標設定に変えていきます。

子どもが把握できる時間設定

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください