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NGアーティスト連発の中「トランプ愛用」の出囃子 キャンペーンソングで見るアメリカ大統領選

東洋経済オンライン / 2024年10月17日 17時0分

トランプの場合、2016年の選挙戦から多くのアーティストが使用禁止の声明を出した。ファレル・ウィリアムス、エアロスミス、R.E.M.、アデル、ガンズ&ローゼズ、エルトン・ジョン、クイーン、プリンス、リアーナ、ニール・ヤング、シニード・オコナー、ローリング・ストーンズ、ブルース・スプリングスティーンとまさに枚挙にいとまがない。

そうした中で、今、トランプがヘビーローテーションしているのが、聖書も共同プロデュースしたカントリー歌手、リー・グリーンウッドの『God Bless The USA』だ。この曲のリリース自体は1984年だが、湾岸戦争や9.11など、アメリカ国民がペイトリオティックに、つまり愛国精神が喚起されるタイミングでチャート入りし、リバイバル・ヒットすることでも知られている。

今年7月19日の共和党全国大会には、リー・グリーンウッドが駆けつけ、銃撃を経て、耳に包帯を巻いたトランプが「ヒーロー」として登場する際に、この歌で会場を盛り上げた。他にも共和党の支持を表明しているキッド・ロックの『Born Free』もトランプのお気に入りの楽曲として知られている。

ハリスは「政治的」ビヨンセで勝負

では、一方のバイデンやハリスはどのようなキャンペーン・ソングを用いてきたのだろう。

まず、バイデンは2020年、かつてオバマが大統領時代にも使用した楽曲、ブルース・スプリングスティーンの歌う『We Take Care of Our Own』を積極的に流した。オバマ政権時代の副大統領としての功績を強調し、同じ流れを汲むことを有権者にアピールするねらいが見て取れる。

ほかにも黒人シンガー、ジャッキー・ウィルソンの『Higher And Higher』(1967年)や、黒人グループ、ステイプル・シンガーズの『We The People』(1972年)、イギリスのバンド、コールドプレイの『A Sky Full of Stars』(2014年)、そしてプエルト・リコ系のルイス・フォンシの『Despacito』(2017年)など、さまざまなジェンダー、年代、人種の歌い手による「多様な」楽曲群を用いてきたことは印象深い。

一方のハリスは、バイデンの撤退後いち早くビヨンセの『Freedom』(2016年)を自身のキャンペーン・ソングに据えると発表した。サイケデリックなシンセと推進力のあるドラムが印象的なこの曲は、ラッパーのケンドリック・ラマーをフィーチャーしている。

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