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「人間関係がヘタな人」が知らない"質問力"の正体 信頼関係を構築するコミュニケーションの仕方

東洋経済オンライン / 2024年10月17日 9時30分

ある程度互いに知り得た仲であれば、その人の生きている軸となる価値観などにも触れることはできますが、初対面では難しいといえます。

相手が興味をもっている質問をするにあたり、相手の好奇心に気づかなければなりません。

さまざまなコミュニケーションを図るなかで、相手の動きをよく観察し、目がキラキラ輝いていたり、前のめりになっていたり、「これはすごく心が動いているな」、「ワクワクしているな」と気づこうとする意識が大切です。

気づきを重ねることで、心に響く質問がしやすくなります。そのために、相手に興味をもってみて、感じることが重要です。一方で、相手の心に届いていないような間違った質問をしてしまったとしても、「なぜ興味を抱かれないのか?」と紐解いていく配慮は必要となります。

「心に響く質問」を考える方法

心に響く質問は人によって異なります。まずは、その人が楽しいと感じることやその人らしさからどんな質問がいいのかを考えてみてください。相手から、「実は……」、「誰にも言ってなかったんだけど……」などの言葉が出てきたら、それは相手の心に響いている証拠ですし、あなたが信頼されてきた証しといえます。

もし相手とある程度近しい関係性であれば、「これまで誰にも言ってなかったことある?」や「今まで話していないことで、何か話しておきたいことはある?」、「本心はどうなの?」などと、改めて聞いてみるのもいいでしょう。

ただし、まだ関係性が構築されていないときに「これまで誰にも言ってなかったことある?」といきなり聞いても相手は答えてくれません。つまり、タイミングは大切なのです。

信頼関係が築けたからこそできる質問があることを知るのは大切です。

信頼関係の構築に必要な、4つの「質」

信頼関係の構築には、「成功の循環(Theory of Success)」というものがあります。これは、マサチューセッツ工科大学(MIT)組織学習センターのダニエル・キムによって、提唱されたモデルです。組織の状況を動的にとらえ、質の高い信頼関係づくりや組織づくりに活用されています。

これは、関係性・思考・行動・結果の4つの質が高まることで組織の成功を目指すモデルですが、コミュニケーションや人間関係においても役立ちます。

「関係性の質」とは、主に人間関係を示します。個人だけでなく、別の組織との連携なども含まれています。

お互いの強みでシナジー効果が高まるように対応します。シナジー効果とは、複数で連携し協力することにより、単独で生み出せるもの以上の成果を得られる効果のことです。協力関係や信頼関係にも関わり、コミュニケーションを実施していくうえで重要です。

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