「人間関係がヘタな人」が知らない"質問力"の正体 信頼関係を構築するコミュニケーションの仕方
東洋経済オンライン / 2024年10月17日 9時30分
関係性が構築できていないと、質問、傾聴、フィードバック、いずれもうまくいかないことがあります。
「思考の質」とは、考える力に関わります。考える力を向上させるためには、さまざまな思考法を学んでいくのが望ましいです。すでに紹介しているクリティカル・シンキングをはじめ、メタ思考、ポジティブ思考なども役立ちます。
「行動の質」は、パフォーマンスに関わります。効果的・効率的な行動を検討して、結果につながるような具体的な行動を促します。新たな行動パターンやルールを取り入れ、実践することがまず大切になります。
「結果の質」は、まさしく結果であり、成果です。どんな結果であっても、物事をやり遂げたという達成感を大切にします。お互いの成果を認め合い、達成感を味わい、祝福して、次なるエネルギーにつなげていきましょう。
人の心を動かす「ダブル・クエスチョン」
人の心を動かすためには、ある出来事について「ポジティブな面とネガティブな面」や「したいこと、したくないこと」などを2つ合わせて質問していくのは非常に有効といえます。
これは「ダブル・クエスチョン」といって、こちらが、「相手に関心がある」、「興味をもっている」という姿勢がしっかりと伝わる質問なのです。
対人関係で注意したいのが「シャーデンフロイデ」です。シャーデンフロイデとは、「人の不幸を喜ぶ気持ち」を意味します。
些細なきっかけから、つい誰かの悪口で盛り上がってしまうことは誰でも経験したことがあると思います。
これは、人の性格というよりは人の本質といえます。この本質のせいで、共通の知人の悪口などを聞くと、つい巻き込まれて一緒に言ってしまう可能性が高くなるのです。
悪口が出たときの話題の変え方
しかし、ネガティブな気持ちを相手と共有体験すると、誰かを傷つける結果になりかねません。仲間意識は生まれるかもしれませんが、自分も相手もあとで「悪口を言ってしまった」と傷ついてしまいます。
「人を呪わば穴二つ」ということわざがあります。「他人に害を与えれば、自分も害を受ける」という意味ですが、本当にその通りで、悪口を言うと、あとで自分に必ず罪悪感や後悔が芽生えるものです。
ですので、もし悪口が出たときは、次のような言葉で話題を変えましょう。
「ちょっとその話は置いておいて」
「その話題はやめておこうか」
このように話題を逸らして、会話の焦点を変えましょう。
ネガティブな面について質問すると、愚痴ばかりになってしまう人もいるかもしれません。
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