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池袋駅から6分、都内屈指の"隠れ家"住宅街の正体 芸術家の卵とバイオリニストが住む街「小竹向原」

東洋経済オンライン / 2024年10月19日 8時20分

ひっそりとした住宅街だけれど、少し足を延ばせばレジャーの選択肢も豊富な小竹向原(筆者撮影)

建築会社や不動産会社などが毎年発表する「住みたい街ランキング」。トップテンの顔ぶれを眺めると、常連の吉祥寺や恵比寿、新宿、目黒、最近だと北千住や大宮なんかも人気だ。しかし、どれも「まぁそうだろうな」と思えるような街ばかり。

この連載では、住みたい街ランキングにはなかなか登場しないけれど、住み心地は抜群と思われる街をターゲットに定め、そこを実際に歩き、住む人の声と、各種データを集めてリポート。そして、定番の「住みたい街」にはない、「住むと、ちょっといい街」の魅力を掘り起こしていく。

今回おじゃましたのは東京メトロ有楽町線と副都心線、西武有楽町線が乗り入れる「小竹向原駅」周辺だ。

「小竹向原」駅名の由来は?

地下鉄の駅、4番口から地上に出て辺りを見回し、まず感じたことがある。

【画像26枚】小竹向原の商店街や銭湯、全国からファンが来る有名パン屋も!

なんだか、空が広いのだ。理由は後ほど判明する。

駅のある場所は、練馬区と板橋区のちょうど境目だ。練馬区の小竹町と、板橋区の向原の地名から「小竹向原駅」となっている。

駅を挟んで、「練馬区立小竹小学校」と「板橋区立向原小学校」が向かい合うように立地する。両校の距離は、およそ300メートル。こんなに近くに、公立の小学校が並ぶのは珍しい。区境ならではの光景だ。

【画像26枚】「池袋駅までわずか数分」「住宅街の中に地下鉄出入り口が」…。練馬・板橋にまたがる街・小竹向原は、子どもにも学生にも優しい"住むとちょっといい街"だ

そう思って眺めてみると、たしかに子どもの姿をよく見かける。幼稚園や保育園も多い。

地図アプリを片手に、街を散策する。入り組んだ道が折り重なるような街並みだ。小道の多くはゆるいカーブを描いており、終点が見通せない。この先には何があるのか、ワクワクしながら歩くと、店先に縁台を張り出した八百屋が突然現れたりするから油断がならない。

また、緑が多いのもこの街の特徴のように感じた。マンションやアパートを囲うように、きちんと手入れされた植え込みが配置されている。昔から思うことがある。こういう街に住む人は、秋の訪れに敏感だ。なぜなら金木犀の香りにいち早く気づくから。小竹向原の住人たちもきっとそうだろう。

今回歩き回った場所の住所は以下の通り。

街の雰囲気は、閑静な住宅街という言葉がピッタリなのだけど、実は小竹向原駅は周辺の駅に比べて乗降客が突出して多い。

小竹向原駅には、東京メトロの有楽町線と副都心線、さらに西武鉄道の西武有楽町線が乗り入れていることがほかの沿線駅よりも乗降客が多い理由のひとつ。加えて、この乗降客の多さは、それだけ住んでいる人の多さを表しているとも言えるのだろう。

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