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東京はひと時の舞台、30代女性「仮暮らし」の部屋 合わない婚活を止め「望む未来」をつかむまで

東洋経済オンライン / 2024年10月21日 7時40分

アプリや合コンを通じた出会いでは、自分らしさを発揮できず、疲れてしまった、という佐藤さん(撮影:尾形文繁)

増加するひとり暮らしに焦点を当てた連載「だから、ひとり暮らし」は、個々のライフスタイルを通じて、その背景にある人生観や人との関わり方を探るシリーズ。

今回取材したのは、東京都世田谷区に住む佐藤さん(仮名・33歳)。大阪の大学で国際文化を学び、卒業後は東京で就職。転職や転居を経て、今はブランディングデザインの会社でマネージャーを務めている。20代の迷いを乗り越え、自分らしい生活を探し求める彼女の暮らしを取材する。

住まいは世田谷の、どこか

佐藤さんの住まいは、東京都世田谷区にある。落ち着いた環境ながらお洒落な飲食店が多く、雑誌で取り上げられることも多いエリアだ。間取りは1K。新しい建物で清潔感がある。

【写真を見る】東京都内で一人暮らしをする佐藤さんの部屋の様子

「このエリアが気に入って、住んでみたいと思いました。前に住んでいた吉祥寺界隈と比べても家賃が高いのですが、憧れているエリアだったので。

内装に関して、グレーを基調にしたカラーリングはちょっと冷たい感じがしたのですが、建物自体の新しさと1Kにしては広めのキッチンに惹かれました」(佐藤さん 以下の発言全て)

【写真】にぎやかな子ども時代をへて、今は「ひとり暮らし」。そんな佐藤さんの暮らしの様子(12枚)

家でお酒を飲みながら料理をするのが好きだという佐藤さんは、近所でひとり呑みすることもあるという。

「近所にはバーやカフェ、居酒屋や定食屋さんまで、好きなお店がいっぱいあります。そこにふらっと食事に行ったり、呑みに行ったりするのも好きです。世田谷暮らしは、ひとりで気ままに楽しむのがいいんです」

佐藤さんが世田谷に引っ越してきたのは2年前。前の住まいの吉祥寺から移り住む際、心に決めたのは、プライベートな時間や空間を大切にするということでした。

「親しい関係性になるまでは、住まいに関するプライベートなことは秘密です。ざっくりと『世田谷区』ぐらいの情報しか公にしていません。

この部屋に招くのは、家族や10年来の友人などの、本当に身近で大切な人だけ。心を乱す物や人の気配をシャットアウトして、安心で落ち着く空間にしておきたいからです」

広報的な役割も担う仕事柄、人付き合いが多くアクティブな印象のある佐藤さんが、パーソナルスペースを重視する考えに至った過程を、聞いていこう。

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佐藤さんは、鳥取県の自然豊かな環境で育った。

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