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「話がわかりやすい人」の実践している2つのコツ 聞き手に負担をかけない話し方をするには

東洋経済オンライン / 2024年10月23日 15時0分

さらに、「まずはこの商品の特徴を3分ほどでお伝えします」と、説明にかかる時間も一緒に伝えることで、聞き手も集中力を配分する準備ができるようになります。

現在地を伝えると、お互いに迷子にならない

全体像を伝えたら、「では、まず3つの特徴の1つ目ですが」と、全体像のうち、今はどのパートを話しているのか伝えましょう。

現在地を伝えることで、聞き手の中に「まず1つ目の特徴はなんだろうか?」という視点が生まれて、集中して聞く態勢ができます。

同じように、「特徴の2つ目は…」「特徴の3つ目は…」と、常に現在地を明確にしながら話を進めることで、聞き手の思考を整理してあげることができます。

1つ目、2つ目というようにテーマを複数に分割するわけではない場合も、「ここからは〇〇についてお話しします」「続いては、□□についてです」というミニテーマを設定して、それぞれ話の冒頭に枠を設けることで、いまは何の話をしているか明確にすることができます。

また、各項目を話し終えるごとに、「ここまでは大丈夫ですか?」「この◯◯について、ご質問はありますか?」と問いかけ、理解できていることを確認してから次の項目に進むと、段階を踏んで進められるので、全部話し終わった後で、全然意味が分からなかったというような最悪の事態もなくなります。

説明の設計図は単語レベルで十分

説明の設計図は、話し始める前に準備することが大切です。ただし、図面のように細かく内容を書く必要はありません。

「ツカミ」「全体像の説明」「特徴①」「特徴②」「まとめ」などと、各項目の内容を単語レベルで並べれば十分です。そうすることで、自然と頭の中で全体像をイメージできるようになります。

ちなみに、視聴者の方から、「アナウンサーは、生中継でリポートするときも原稿を全部作っているんですか?」という質問を受けることがあります。

基本的には、一言一句まで原稿を作ることはほとんどありません。全てを書いてしまうと、その通りに進めようとする意識が強くなりすぎて、接続詞1つ飛んでしまっただけで次の言葉が出なくなったりするのです。

その代わりに、「全体像」と「現在地」のラベルになる小テーマは考えておき、全体の設計図の大枠が頭に入っているかの確認はします。

生放送では、途中で言いたいことが飛んでしまって何も喋れなくなることが一番の悲劇ですから、それを防ぐためにも大まかな設計図は最低限頭に入れて放送に臨みます。

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